山旅日記|写真
霧ヶ峰   2003/7/28
  今年はなかなか梅雨が明けない。そのせいか例年だと7月20日前後には満開になる霧ヶ峰のニッコウキスゲも開花が遅れている。そんな情報を車山高原公式ホームページで見ながら平日の28日に出かけた。
もとより梅雨明け前なので遠望は期待せず花のみを見に行くつもり。

今回のコース 平日とのことで帰りの渋滞もなかろうと、自然と出発も遅れる。自宅を6時すぎに出て八王子から中央高速に乗る。八王子ICで上りが大渋滞しているのを見て、今日は平日だと実感する。
1年ぶりに走る中央道の下り車線はかなり変わっていた。上野原から勝沼にかけて工事をしているのは知っていたが、上野原を過ぎると2車線がふたつに分かれて4車線になっていた。大月ICのかなり手前から河口湖線が分離していた。知らないと河口湖線に分岐にのれずにそのまま勝沼方面に行ってしまいそう。
笹子トンネルを抜けた次のトンネルのオービスがなくなっていた。


前日やや睡眠不足気味で早くも眠くなったので、双葉SAで休憩。夏休みの家族連れと夏休みは無関係の中高年と仕事のトラック運転手でそこそこの混み具合。新設された焼きたてパン屋で普段あまり食べないパンを食べる。 韮崎を過ぎるあたりから走行車線の路面が荒れてきてロードノイズが大きい状態は去年と変わっていない。これで否応なく追い越し車線を走ることとなる。
諏訪ICで降りてコンビニで食料を調達していつもどおり元町から山を登る。急坂はトルクのない車に応えるが気のせいか今年はそれほどでもない。

強清水についてもキスゲはほとんどない。もう少し上に花群は上がっているようだ。駐車場を横目で見て、沢渡スキー場入り口に行く。去年は車山リフトの駐車場だったので今回は2年ぶり。駐車禁止のたて看板がかなり目につく。平日のせいか、すでに時刻は9時近いのに駐車している車は見当たらない・・。むむむ、と考えたが、鎌ヶ池キャンプ場への林道の脇にこじんまりと停める・・・。

昨日の夜に持ち物チェックリストをGPS関係を中心に作って万全のつもりでいたが、やっぱりミスった・・・。カシオペアラジェンダとGPSの接続ケーブルと間違えてPCと携帯接続ケーブルを持ってきてしまった・・・。これでラジェンダの画面上にリアルタイムで位置情報を表示する試みはできなくなった。それでもラジェンダには地図を入れているのでとりあえず単体で持っていくことにした。紙の地図を持っていくという感覚はまるでなくて山と高原の地図シリーズはもちろん、カシミールの画面を印刷するのもすっかり忘れていた・・・。いかんなあ。

シナノキンバイ 道はぬかるんでいるところが多く滑り易い。
沢渡の下の方にはいつもの場所にシナノキンバイが咲いている。中腹ではたいてい黄色い絨毯が見られるのだが今年はそれほどでもない、というかこの場所の花期は過ぎたということか。ある情報では今年のキスゲは色が濃いという話であったが色は通常の年と変わらない気がする。
人はさすがに少なめ。
振り返ると八島湿原と鷲ヶ峰が見える。それより先は霞んでいる。蝶々深山の斜面もそれほど黄色くはないようだ。
車山の肩の観光客 肩まで来ると観光客がお出ましになる。このあたりはほぼ見頃といっていい。
山頂への道はかなりキスゲが多い。目立つのはウツボクサとマツムシソウか。マツムシソウの薄紫がなかなかきれいだ。ウスユキソウも時々群落で咲く。ヤナギランはあまり見ない。
頂上付近はキスゲにはまだ早いようだ。
コバイケイソウが幅を利かせている。

GPSケータイのボケた画像 ところで最近、auのGPS機能付きケータイに代えた。で、撮影したのが左の画像。ちゃんと位置情報は入っているがレンズが汚れていたのかひどいピンぼけ、ふだんはもう少しきちんと写ります、といっても最新機種の120万画素にはかないません(後日談:要するにマクロモードのままでした・・・)。それと車山山頂では2,3測位したが、いずれも再測位を勧めます、というレベルCでした。見通しがよくてアンテナもフルに立っていても通信なのでこちらの電波が弱いということなんでしょうね。

さあて今日は時間があるし、これからどっちへ行くかなあ、とラジェンダを出してGarmapCEを起動させ地図を表示したが・・・、見えない・・・。手で覆いをしてもほとんど読むのは無理なほど液晶が暗い。晴れた昼間では専用のフードでも作って遮光しないとまったくだめな暗さである・・。

おにぎりを食べていると腹痛の気配・・・。むむむ、下山するかあ。
というわけで、ようやく見えてきた蓼科山と白樺湖を眺めながらリフト側を降りて、蝶々深山への分岐を歩く。 お腹は時々ぐるぐると言っては収まる。キスゲはこのあたりが一番多いようだ。
車山の肩への分岐を選ぶ。このあたりは霧ヶ峰湿原にあたり車山付近とはだいぶ花相が変わって面白い。時期がよければあやめも多いところだ。
肩をそのまま通過して、朝登ってきた道を下る。

野鳥の鳴き声(asf形式 211KB)途中、枯れ木の梢に留まって鳴く野鳥の声をeggyで録音してみたが、録音された声が意外と小さかった。このときはすでにカメラをザックにしまっていただの写真が撮れなかった。帰宅してからILLの「日本の野鳥」のCDで鳴き声から鳥の名前を同定しようと思ったがまだできていない・・・。

(2003/8/27追記 掲示板に「ノビタキ」ではとの書き込みがありましたので、音声のみレベルをあげてmp3にしてみました・・・。こちら 257KB 16秒)


車の場所に戻る。林道のさらに奥には車が何台か停まっているのが見えた。
さて、ちょっとした体調のトラブルで早めに下ってしまったので予定どおり白樺湖の湖畔にあるすずらんの湯に行くことにする。一昨年前まではビーナスラインが有料だったのでこういうことも控えたが、すでに無料になっているので白樺湖方面へも問題なく行くことができる。
最近は日帰り温泉流行りのおかげで、すずらんの湯に限らず、白樺湖温泉はほとんどのホテルや旅館が日帰り温泉をやっているようだ。すずらんの湯は食事ができないので食事込みの場合はホテルなどの利用のほうがいいだろう。今日はおにぎりがまだ2つ余っているのですずらんの湯にした。入湯料は700円、設備はきれいだ。タオルはレンタルがあるが、山やはさすがにタオルは持っている・・・。源泉露天風呂はパンフレットではオレンジ色となっているが、どうみても錆色だ。鉄分だからね・・。でもまあ、白樺湖を眺めながらでけっこうロケーションはよい。ほとんどが中高年の後半の人ばかりでしたが・・・。

帰りは諏訪南ICに出たが、時間的には諏訪ICの方がぜんぜん近そう・・・。
途中で双葉SAでゆっくり食事をしようと思ったら林間学校の学生でごったがえしていた・・・。
特に渋滞もなく帰宅する。
渋滞がない長距離(往復で395キロ)の高速走行だったせいか燃費は今まで最高の14.6キロ/リットルでした。


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