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遊べるPDA ロカティオ(00/10/09)

 PDA(携帯情報端末)をお持ちの方も多いと思う。
  ぼくもカシオペアE-55を昨年ゲットして使っていた。カシオペアはWindows CEのおかげでフリーソフトも多くて、メールや文字入力など標準機能では貧弱なソフトをレベルアップすることができるのでとても使いやすい。スケジューラとかアドレス帳も母艦PCのOutLookと同期を取れるので便利だ。PDAとしては必要十分なものだと思う。

 でもPDAって、なんとなく「仕事」をひきずっているような感じがありませんか??
 外出先で仕事のスケジュールをチェックしたり、もしかしたら仕事のメールを読んだりする。こんな使い方をするなら会社が業務用にくれるべきではないか、という気分にならないこともない・・・。

 もう少し遊び心を備えたPDAがあってもいいなあ、という人(>σ(・_・))向けのPDAが「ロカティオ」である。
 GPSモバイルコミュニケーター 
Locatio (PNV700M) というだけあって遊び道具は満載している。

 東京都内、大阪市内の詳細地図や全国地図を標準で内蔵し、i-Point Network 会員になれば全国の詳細地図をダウンロードすることもできる。もちろんGPSやPHSを使って、今自分がいる場所もわかるし、電話番号やお店の名前で検索して地図に表示することもできる。おまけに27万画素のデジカメ付き。
 音こそ出ないのでMP3オーディオを聞きたい人には不向きであるが、かなり遊べるPDAであることはたしか。

 九段下のラーメン屋でラーメンを食べたあと、市ヶ谷まで軽く飲みに行こう。
 地下鉄に乗ってもタクシーでもいいのだが、少し歩きたい。靖国通りを歩くのは車が多くて気が乗らない。ちょっと裏道がいいな。
 こんな時にロカティオが活躍する。
 GPSを作動させて現在位置を詳細地図に出す。あとはときどき地図で自分の位置を確認しながら歩けばいい。地図を見ながら建物の名称を確認する。「こんなところにXXがあるのか」という小さな発見が嬉しい。

 ネットで評判になっているそばやに行きたい。
 ロカティオのメモにはネットの記事を保存してあるので電話番号はわかる。でも駅からの行き方がちょっとわからん。店に電話をして尋ねるのはいかにもミーハーみたいでちょっと悔しい。そんなときはPHSをつないで電話番号から位置検索。電話番号が判らなければ店の名前でももちろんいい。接続から検索終了まで10数秒程度。DDIのPHSならポケットMALでアクセスは1分10円。携帯から電話をするより安い。
 歩きながらPHSとケーブルとロカティオを操るにはちょっとコツがいるがこれも慣れの問題。

 そばやに着いたら、うわさのそばをデジカメで写真に納めることはもちろん簡単。さすがに27万画素では解像度はいまいちであるが、常にデジカメを持っているわけでもないので、日常のちょっとした一コマを撮影できるのは意外と便利。撮影したデジカメ画像はメールに添付してもいいし、帰宅してからCFカードから直接PCに取り込んでもOK。

 ただし、仕事用のPDAとしてはカシオペアの方が使い勝手は少しよいかも。
 メールのアドレス帳やスケジュールはPC側のOutLookやLotusOrganaizerと同期が取れるのはカシオペアと同じ。ただしカシオペアは標準品として通信用のクレードルが付属しているが、ロカティオは別売り(19,500円)なので、未購入。そのうち買おうかなと思っている。
 スケジュールについては記載内容がカシオペアの方が細かく設定できてよい。
 メールもカシオペアの標準ソフトは使い物にならないがフリーソフトのQMailがかなり使えるのでロカティオよりは使いやすい。基本的な操作性には差がないが、振り分けとか細かい操作がロカティオではできない。

 文字入力は通常のPDAと同様に手書き、かな、ローマ字などで入力できるが(キーボードはソフトキーボード)これもカシオペアの標準ソフトは全くだめだがフリーソフトのおかげでPC以上に簡単な漢字変換ができるが、ロカティオはそれなりのもの。まあ、文字入力することそのものがPDAでは少ないが、スケジュールを入れるとかわずかには使うので・・・。

 このあたりの差は使用してい0Sと開発環境の差といえる。ロカティオが独自OSで開発ツールがないのに比べ、カシオペアはWindows CEなのでそれなりにソフトを開発する人がいるのだ。

 では、ロカティオではコンテンツを自作できないのかというとそういうことはない。もともとインターネット関連機能を標準にしているので扱える画像型式もBMP/JPG/GIFが使える。だから、テキストと画像中心のコンテンツ、すなわち素人がWEBに掲載するレベルのコンテンツを格納することは可能だ。まあ、わざわざWEBにアップするコンテンツをロカティオに入れることはないでしょうが、山岳展望マニア(>σ(・_・))の場合、カシミール の展望図をあらかじめ入れておいて現地(山頂)で確認したい、という(はたから見ると)しょうもない野望は叶えられる・・・。

 まあ、そんなわけで「仕事よりも遊び!」のPDA、ロカティオであるが、発売から1年近くたって購入したのは、Gooで特売をしている 、という情報(発売元のEPSONが定価79,800円を29,800円で提供)があったため。(10/12現在、特売は終了したみたいです)
 8万円近い金額は簡単には出せないよねえ、さすがに。
 でも、この値段は魅力的なのでPHSケーブル込みで35千円ですぐに入手した。
 増設可能なメモリはCFカードなんで迷わずカシオペアに装着している64MBのCFカードをそのまま転用。かくてカシオペアは用済みとなり、現在、Yahooのオークションに出品中(無事、売れました)。


JAL123便ボイスレコーダー公開の意味(00/08/13)

 15年とは時効なのか

 85年8月12日に御巣鷹山に墜落した日航123便のボイスレコーダが公開された。
 なお、調査報告書から再現したテキスト版の
交信記録はここ にありますがボイスレコーダの記録全部ではない。(MP3ファイルはここにまだあります。 http://homepage1.nifty.com/ja8mrx/jal123.htm または http://pine.zero.ad.jp/~zad25714/FVR123.mp3)

 ボイスレコーダーとフライトレコーダーは航空事故調査委員会では非公開の扱いであり、内容については事故調査報告書に文書で記載されていた。ボイスレコーダは調査委員会が公開したのではなく関係者が漏洩したもののようだ。8月6日に「赤旗」が入手した(当初のリンク先はリンク切れです。2003/8)
 なお、事故調査報告書は123便に限らずPDF型式で公開されているので誰でも読むことができる。(航空事故調査委員会ダウンロードのページ。ただし123便のものは54MBもある・・・)(2003/8 上記は開けませんでした。http://www.motnet.go.jp/araic/aircraft/download/bunkatsu.html#5 からダウンロードできるようです。)

 123便の墜落の原因は同機で起きた尻餅事故の修理ミスが原因で圧力隔壁が破壊されその衝撃で尾翼と油圧系が破壊され操縦不能になったというのが事故調査委員会の報告である。

 が、これについては当初より疑問が呈されていた。すなわち、圧力隔壁破壊が発生すると客室キャビンが急減圧が発生するため、多くの乗客が酸素不足で失神などの身体的障害を受けるが、事故後発見された乗客が撮影した機内写真では酸素マスクは下りているもののそれほどの緊迫感はない。爆発発生後に手帳に記載した遺書も発見されている。また山崎豊子「沈まぬ太陽(3)御巣鷹山編」に記載されているように救出された落合さんのインタビューでもそのような事象(急激な減圧)はなかったことが確認されている。映画のワンシーンで見るような人や手荷物が外へ吸い出されるような事象ももちろん起きていない。
 このあたりの事情はこちら に詳細にあるので参考にしてほしい。
上記はリンク切れになったので、http://www.goennet.ne.jp/~hohri/n-link.htm を参考にあげて置きます。以下のリンクもいくつかリンク切れしています。2003/8

 その他にも123便の墜落にまつわる事象は当初からいろいろな原因や怪しげな噂が飛び交っている。放射性物質を運搬していたので人の救出が遅れた、あるいは問題の物質を搬出するまでけが人を救出しなかったとか(もう一つのジャンボ機事故)、自衛隊の無人標的機が衝突した、自衛隊の極秘物体の回収を救助活動より優先した、米軍が傍受していたのに要請をしなかった、防衛庁とNHKは当初故意に墜落場所を誤って報道した、救助活動は警察ではなく自衛隊が主導した理由とかもろもろである。
 もっとも救助活動の遅れとか不手際は阪神大震災の時の対応を例に出すまでもなく、危機管理能力の欠如の証明であるので驚くにはあたらない。
 まあ、あの事故単体に拘わるものならまだよい。
 問題はジャンボ機の構造的な欠陥を隠蔽したのではないかという疑惑である。
 航空事故調査とは事故の真相を究明し、今後の事故防止に役立てるのが最大の目的であることはいうまでもない。
 しかし、実態はそうでもない。
 古来(というほど飛行機は古くはないが)、飛行機事故の調査報告は「操縦ミスが原因」の羅列の歴史である。もちろん当時の調査技術では発見できず、のちに真相が発見されたことはあった。一方で、同型機全般に拘わる構造欠陥が発見されると業界への影響が大きいから、事故調査委員会には様々な圧力がかかることもあったようだ。このあたりの事情は羽田沖全日空機事故(1966年B727)の事故 原因を中心に複数の飛行機事故について扱った、柳田邦男「マッハの恐怖」に詳しい。

 123便の事故は発生から15年が経過し、運輸省では調査資料が次々に廃棄されている。
 今回のボイスレコーダ公開は事故調査に疑問を持った関係者が公開(漏洩)したものだと言われている。この音声を聞いた日航機の現役機長が調査報告にあるコクピットでの会話と音声が違っている点を指摘している。
 日航機長組合や遺族は今でも事故調査のやり直しを求めているが調査再開の気配はないし資料は廃棄されている・・・。

 さて、表題の「ボイスレコーダ公開の意味」であるが、「ボイスレコーダをよく聞いて見ろ」ではないだろうか。
 交信記録が公開されたのは87年の事故調査報告書であり上記サイトも当時の記事を元に作成されている。
 この記録を見るだけでもいろいろな疑問点が浮かんでくる。

 ボイスレコーダには報告書に記載されていない重要な事実が隠されているのであろう。

 123便はその事故の大きさから書籍やインターネット上の情報はかなりの数に上るが、上記「マッハの恐怖」のような「定番」がない。これが情報を錯綜させる原因でもあるようだ。

 もちろんこれについての「真相」本がヒットしたとしても事故の再調査の可能性は少ないだろうが、業界に一石を投じることにはなるだろう。
 柳田邦男に再度がんばってほしい(・・・、あ、この人も書いていたなあ。でもあんまり記憶にない。「失速・事故の死角」とか「事故調査」で123便に触れているが体系的な調査というものはない。すくなくとも「撃墜」(大韓航空機撃墜事件)くらいのボリュームがないと・・・。)

その他参考サイト(情報の正確性については不明)

 JNNで放映された音声ファイルはここにありました。(zip圧縮mp3型式、9MB) 交信録と見比べると僅かな時間しか放送されていません。 

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スポーツクラブ(その2)(00/07/30)

 おっかなびっくりで通い始めたスポーツクラブもなんとか3ヶ月が経った。

 最初の1ヶ月はインストラクターにいわれたメニューをなるべく守った。
 すなわち、エアロバイクを50Wで15分、その後大腿、胸部、背中、腹筋の4つのマシンで筋力トレーニング。週1回は1時間のBODY PUMPプログラム。これはバーベルを使って音楽に合わせてトレーニングするもの。その他に隣接するピープルの25mプールで平泳ぎとクロールの基本。
 泳ぎはまだまだだが、全く進まなかった平泳ぎがいちおう25m進むようになったし、クロールもなんとか泳げるようになったのと、隣接するプールに行くのは面倒なので1ヶ月たったところで、すべてのメニューはエグザスのみでこなすことにした。
 さらにBODY PUMPで自分の筋力の弱いところが(痛いほど)わかったので、これも中断して、今は非常にいい加減なメニューをこなしている。エアロバイクと筋力トレーニングはまじめにやっているが、水泳は1回せいぜい100m程度・・・。あとはジャグジーに入るかサンデッキで寝ている・・・。

 入会した時は直前の病気で体重が3キロくらい減っていたが、とりあえず今でも体重は元には戻らずさらに1キロくらい減って、スーツのベルトが緩くなったので3センチくらい切った。
 筋力は多少はついているようで、先日、
霧ヶ峰を少し歩いたときも太股が痛くなるまでの時間はかなり違った。まあ、元が元なんで威張れるレベルではないが。心肺機能はあまり変わっていないという印象。泳ぎが下手なせいもあるが片道わずか15mいったら少し休憩しないとだめ、というのが心肺機能のレベル。

 会費が安いせいか、それとも地域性の問題か若い会員が多い。スポーツクラブというと女性はエアロビクスで踊っていて、男は黙々とマシントレーニングという先入観があるが決してそんなことはない。

 スタジオプログラムもエアロビクスだけではなくいろいろなバリエーションがあるので男性もけっこう多い。 エアロビクスのレッスンを受けている人は2:1くらいで女性が多いが、私より上の年代の男性もそこそこ受けているようだ。
 筋力トレーニング中心のBODY PUMPは逆に2:1くらいで男が多いが、ダイエット効果を前面に押し出して、エグザスが推進していることもあり女性もかなり参加している。

 一方で、ランニングマシーンで黙々と走る人は意外にもスレンダーな若い女性が多い。マシンで鍛えている女性も多い。
 まあ、エアロビクスなんかはかなりの運動量だから、汗をかければよい、という人を別にすれば、きちんと踊るにはそれなりの筋力が必要だ。考えてみれば当たり前である。エアロビクスをやっている女性の多くが1時間のプログラムが終わってまた次のプログラムを受ける人が多い。驚くべき体力・・・。
 それだけ体型維持にかけているわけで立派なものだ。

 水泳はものによる。水中ウオーキングは男女を問わず高齢者が多いが若い人ももくもくと歩いている。もちろん歩いてその後で隣りのコースで泳いだりといろいろ。ピープルで泳ぎの基本を習ったときは男は私だけ、残り数人はすべて私より上の女性だったが、泳ぎは明らかに女性達の方が上であった・・・。
 たまにはどきっとするようなスタイルの女性が泳いでいることもある。

 ある日、いつものように、エアロバイクといくつかのマシンで軽めの筋力トレーニングを終えて、プールでひと泳ぎ。サンデッキで白いチェアに横になっていると、先ほど隣りのコースで見事なクロールで泳いでいた30前後のスレンダーな女性が歩いてきた。右手にはアルカリイオン飲料のペットボトルを持っている。横のチェアに座るとペットボトルを開けて一口飲んだあとで、こっちを向いて「おひとりですか」という。なんていう映画のワンシーンのような経験はもちろん全くなく、これからもないだろう(^^;

 というわけで、今日もジャグジーにつかりながら目の前をゆっくり通りすぎる多摩モノレールを眺めていた・・・。

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ベストセラーの作り方--「神々の指紋」(00/07/20)

 図書館に上下2冊揃っているのを見たので、怖いもの見たさもありグラハム・ハンコック「神々の指紋」(96/2 翔泳社)を借りた。260万冊の大ベストセラーであり、読んだ方には今更ではある・・・。

 ざっくり内容を述べると、15000年前に栄えた超古代文明が存在していてその文明が世界の各地の古代文明に影響を与えた、という主張の本である。
 で、上巻を8割くらい読んだところで読み続ける気力を失ったが・・・。

 何も予備知識なしで読み始めるとなかなか楽しく読めるが、多少なりとも知識があるとかなりつっかえる。

 冒頭の南極の地図で「あれ?」、という感じがあった。

 この本は、1960年にこの古い地図の調査を依頼されたアメリカ空軍司令官が、たしかに南極大陸のものだと回答する手紙からはじまる。
 1500年頃に書かれた地図に当時は発見されていないはずの南極大陸が掲載されており、しかもすでに氷の下にあったはずの南極の陸地が描かれている、というのだ。しかもそれは調査対象の1枚だけではなく、この当時の多くの地図に南極大陸が載っており、しかも高度な地図投影法を利用しているという。これを以て、古代、まだ南極大陸が氷で覆われないころの南極の地図がかける高度な技術を持った超古代文明が存在し、その当時の地図をそのまま使ったためだ、という。
 しかし、この地図は著者がいうほど本物の南極とは似ていないし、なんといってもオーストラリアがない・・・。これを似ているというのは非常に無理があることに読者が気が付くかどうかがこの作品を読み続けられるかどうかの最初のポイントになる。掲載された地図などの図版をどのていど眺めるかということだ。

 さらに、これは以前はもう少し北に南極大陸があったため氷には覆われていなかったがアインシュタインも支持する「地殻移動」(プレートテクトニクスではない)により現在の位置になったので、超古代文明は氷のない南極を観測することができた、と続ける。

 ここらあたりまでは「ふ〜ん」という感じで読み進んだが、ナスカの地上絵の下りのところで、この作者は故意に判明している事実を隠したり知らない振りをしているのではないかと思い始めた。
 ナスカの地上絵についてはその作成方法(あれほどの巨大な絵をどうして書けたかということ)については判明しているという認識を私は持っている。全体を空から見なくても相似形を利用した簡単な定規で小さい絵をあの規模に拡大して作成することが出来るというものだ。
 その絵の目的も私が聞いたものとは違う(というか、この本では明確に自説を展開しないのだ。通説をおかしい、こういう可能性もあるのでは、というばかりなのだ・・・)

 さらに、作者はインカやマヤ、アステカなどをめぐりそこの建造物や伝承にふれる。
 建造物がそれぞれの遺跡の時代では想定できない手法で建築されていることや、遠く離れた古代遺跡の地にかなり似たような伝承があることをあげて、超古代文明が各地に技術を伝承して歩いたと続ける。

 建築手法についてはよくわからないものの、伝承の部分でまたつまずいた。
 多少なりとも古代遺跡に興味をお持ちの方ならご存じのとおり、白人に侵略されて滅亡した文明にはおなじような伝承がある。その文明を作った人(あごひげのある白人)が異国から現れて文明を起こしてまた去っていく、というものである。
 で、このレベルの話を知っている人なら、この伝承が決して古代からの伝承ではなく、征服者が征服後に意識的に広めた刷り込みであることもご存じであろう。南北アメリカ大陸に栄えた先住民の文明を征服したのはみんなスペイン人なので同じ伝承になるのは当たり前である。

 ここまでが読みながら感じた私の感想。というかこのあたりでだんだん読み進む気力が萎えてきた・・・。疑い始めると作者の言い回しがもう鼻について読み進められなくなったのだ。で、このあたりで批判サイトを探して読んでみた。

 以下はこの本に対する反論、批判サイト などから読んだ情報を混ぜる。

 最初にあげた南極の地図については、16世紀当時は測量しないで想像だけで陸地を書くのは日常茶飯事であり、北半球にこれだけ陸地があるのだからきっと南半球にも陸地があるはずとの想像の元で南極らしき陸地を書いたものは多いという。だからオーストラリアのように最南端ではない位置にある陸地は書かれていない(もちろん「発見」もしていないし)。

   「氷がないとアイソスタシー で相当な隆起があると思うので、 今の地形と合っているのがおかしいような・・」と批判した知人もいたし、その後こんな記事もみた。

 で、やっと本題・・・・(たぶんすぐに終わる)

 地理的な知識が多少あるとかなりの箇所で疑問が出てしまうこの書籍はなぜ200万冊以上の大ベストセラーになったのだろう・・・、と、今後の人生でだまされないために考えてみた。

  1. ロマンを呼び起こすテーマ
     日本で「邪馬台国」ものが必ずそこそこ売れるように、古代文明ものはそこそこ売れるマーケットである。しかもまだ未発見の15000年前の超古代文明。テーマとして「ちょっと読んでみようかな」という気になる。
  2. 練り上げた書名
     日本語の書名もいいですね。「神々」という響きと「指紋」という人間くさい名称を併用することで「なんだこれは」という気持ちになる。本屋に平積みされていたらちょっと手にしてみようという気になる題名です。
  3. ドキュメンタリー的な仕立て
     実にさまざまな所に出かけていって、その場で見た印象や疑問から自説(といっても作者の説ではなく受け売りであるが・・・)を展開する、ドキュメンタリータッチなストーリー作り。しかもある場所での疑問は「ではないだろうか」と思うだけで決して整然とした解説をすることはなく、まだ先を読まねば、という気持ちにさせる。
  4. 保守的な学者への批判
     本書によく出てくるフレーズは「保守的な学者は」「通説は」という批判であり、このような事象があるのに保守的な学者は真剣に議論しない、と体制を批判する。権威をこき下ろすのは読んでいて気持ちがいい。
  5. 有名人による支持を匂わす
     体制を批判しながらも、冒頭の空軍司令官や「地殻移動説」におけるアインシュタインなどを最初に持ち出すことで、この説が荒唐無稽ではないことを印象付ける。読者は「あれ?」と思っても「そうなのかもな」と思い直して読み進む。
  6. もっともらしい数字
     建造物の大きさや重さや方向などもっともな数字が検証として提示されているが、数字の魔術で読む者を信用させる。中にはあきらかに故意にねつ造した数字も多いようだ。批判サイトによれば、ある建造物に使用した石の大きさの記述があるが、あの数字も原書より和訳本の方が大きく、あのままだと石の比重がなんと24になってしまう・・・。8倍もさばを読んでいる・・・。
  7. 多数の参考文献
     実に多数の参考文献を提示しており、綿密な調査をしたように見せているが、あるサイトで指摘されているように、出版社を記載していないとか、復刻版の最新版の発行年を掲示していかにも最新の理論を確認したように見せているものもある。
  8. いかにもあやしい内容
     専門家はあっという間に批判してすぐに相手にもしなくなったが、批判されようが有名になれば「無邪気なテーマだし害にもならないようだから読んでみようか」という広告効果がある。
     真剣に信じている人がいたとは思えない「ノストラダムス」本ってものすごい売れましたよね。これって怖いものみたさとか、どんなばかな内容か見てやろうと思って買った人も多いのでは。

 というわけで、この書籍は相当に綿密に故意に作られておりその意味では「ベストセラーの作り方」の参考になるし、話題の本の真偽を見極める一つの試金石的な作りになっている。
 もしこの本のことを知らないで読んでも後悔しないと思っている方がいらしたらぜひ図書館で借りて(買うとあとで後悔します)己れの分析能力をためされるとよいと思います。
 私はもういいです。続きは読みません・・・(^^;

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スポーツクラブ(00/06/18)

 不惑になってからスポーツクラブに通い始めるには相当なきっかけが必要だ。

 特に「20代独身の頃、友人と加入したのはいいけど、エアロビクスの運動量の激しさについていけず、あっという間に挫折して、非常に恥ずかしい思いと挫折感で解約届けを提出にいったり、使い道がなくなった新品のトレーニングシューズだけが残ったとかいう虚しい経験のあるような奴(σ(・_・))」の場合はなおさら・・・。

 それでなくても、スポーツクラブというと、「天気のいい日にわざわざ屋内で、ブルワーカーの親玉みたいな仰々しいマシンを使ったり、決して前に進まない自転車をこいだり、ルームランナーみたいなので走ったりと、家庭や屋外でもできそうなことをお金を払ってやっている」という印象が強くて、「おまえはシルベスター・スターローンのつもりかよ」、ああいうのに打ち込むような人間にはなりたくない、他に趣味はないのかよお、同じスポーツならまだテニスのように太陽の下での方がずっと健全だ、という感覚も根強い。

 そうはいっても、体力の衰えは毎年、否応なく感じていたし、こればかりは厄除けでは解決できないのは自明のことだったので、少し前から、「水泳ならやってもいいかな」と、水泳ができるスポーツクラブを3月あたりから物色していた。
 そのさなかの3月の下旬に体調を崩してしまい、延べ10日近く会社を休む、という事態に陥り、やっぱりやるか、という気持ちになった。

 4月に入ると、新学期ということもあり、どこのスポーツクラブも入会金無料とかのサービスを展開し、新聞の折り込みチラシもかなり入るようになってきたし、通勤電車の広告でも沿線のスポーツクラブの広告が目立つようになっていた。

 自宅近隣には4つのスポーツクラブがあるが、見学したのは、ピープルエグザス多摩 と多摩ニュータウン駅前のビルにあるアスリエ多摩 の2か所。残るひとつはなんとなく建物の外見が貧相なのと、スイミングスクール併設のため子供が多そうなので、また最後のひとつは会費が高そうなので見ていない。

 アスリエ多摩は駅前の遊歩道からも見上げるとトレーニング姿が見える場所にある。内部は非常にきれいで設備は十分すぎるが、人が多いという印象と会費の高さと駐車場の問題でめげた。

 ピープルエグザス多摩(以下エグザス)はアスリエほど立派な設備ではないがひととおり揃っているし、15mプールに加えて隣接するピープルには25mプールもあり、水泳を専門的に習うこともできる。駐車場もそこそこあるし、なんといっても会費が安いのでこちらにした。エグザスは場所によって設備も会費も異なるが、多摩の場合は、入会金2000円が無料、初回のみ情報登録料5000円で、週末会員(土日祝日の全時間帯)で月4,000円である(実際には消費税込みで4,200円)。他に学生会員は全日使えて4500円などかなり安い。アスリエも平日会員はエグザスとほぼ同じくらいだが、週末会員という制度がなかった。
 20代に入ったクラブもそうだったし、バブルの頃はたいてい1万円はしたと記憶していたので、まあ1万円くらい仕方ないかな、と思っていたが、最近はこんなものなのだ。もちろん高いところはまだあるし、エグザスも頻繁に入会特典サービスをしているので、会費の安さをカバーするだけの会員がいないのかもしれず、経営状態がどれほどかは知らない。
 もっとも、隣接するピープル(子供中心のスイミングスクール)の小学生の料金は意外に高額で(少なくともエグザスの週末会員よりかなり高い)、子供会員は少しくらい高くてもお金をかけられるけれども、お父さんの分は安くしないとだめだろう、という価格設定の裏側を見事に象徴しているようでちょっと寂しい・・・。
 ついでに言えばピープル(ガラス張りでプールが外から見られる)の前で子供を迎えに来た親が我が子が練習する姿を一生懸命のぞき込んでいるのをみると、こういう人たちだからやっぱり多少高めでも子供を入れるんだよなあ、見ている暇があるんなら、あんたらも泳げば?といいたくなるが、一方で、うちと違って健常児でよかったですね、と思うこともあり、ちょっと複雑な気分・・。

 さて、通ってみて・・・

 4月の下旬に、トレーナーに診断をしてもらう。
 20代のときに加入したクラブでも最初に診断してもらったがそのときは完全な体力テストでなんと40代の体力と判定された・・・。この時点で無理と感じていたけど・・。
 今回は血圧、脈拍、体重、体脂肪、喫煙状況というような項目だけだったので、判定は実年齢+2才。おお、これならまだまだいけるかも・・・。もっともここで実年齢+10才とか20才と表示されるとすぐにやめてしまう可能性があるので演出かもしれない・・・。
 で、体脂肪を減らせ、そのためには贅肉を筋肉にする必要があるので筋力トレーニングをしなさい、とのことでした。筋力トレーニングについては冒頭に記載したような印象があるぼくの希望は、なんとなくカラダに良さそうだけど不得意な水泳中心であったが、パソコンの画面に数字の裏付けをもって表示されるとなんとなく納得してしまう・・・。
 もっとも、ゆっくり長時間水泳を楽しむ、なんていう状態になるには腕の力のなさをなんとかしなければいけない、だからやっぱり筋力トレーニングは必須という事実にすぐに否応なく気が付くことになり、トレーナーの指摘が正しかったことを身にしみて感じる。

 そういうわけで、トレーナーが課したのは毎週2時間の運動で、週1回は「ボディパンプ」というバーベルを使ったスタジオプログラム(エアロビクスのようにコーチの指導でみんなでやる)と、その他はマシントレーニングと、ぼくの希望でスイミングも入れた。エアロビクスは足への衝撃が大きいので敬遠した。
 長くなったので続きはそのうち・・・。

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同名アドレスにどきっ!(00/05/21)

 以下は5月10日に「@niftyの使い方 」の中でいったん掲載してその後原因が判明したので削除したものを修正したものです。修正内容はパラグラフ毎にまとめて(追記)として記載しています。
 修正前のものを読まれた関係者には失礼をお詫びいたします。また、誤った記載をしてしまったことをここの読者全員にお詫びいたします。


 ニフティのメールアドレスはユーザID以外に別名が登録できます。
 ぼくの場合だと、GFA03144に対してtamano.takeo@nifty.ne.jpという感じです。
 で、家内の話ですが、この別名ですが、別人で全く同じアドレスの人がいることがわかりました。ぼくの場合だとtamano.takeo@nifty.comでもtamano.takeo@nifty.ne.jpでも私に届きますが実はこのうちひとつが他人が使用している、という事実です。いろいろと試した結果判明したのは、comに送付したメールはne.jpにも転送されている。ne.jpに送信してもcomには転送しない。 従ってcom宛のメールがこちらにも届いてしまいますので当然中身も読めます。逆も真なりでしょう。

 (追記:下記に原因を記載しますが、結論としてメールは一人にしか送付されていません。従って、こちらに送付されたメールは本当の相手には送信されず、また、こちらあてに送信されたメールは別の人には届いていませんでした)

 おかしいなと気が付いたのは覚えのない通信販売の連絡等が届き始めたことです。
 最初は別人の登録ミスかなと思いましたが、別人が出した転送メールで転送もとのFromアドレスがまさに同じだったので完全に同名と判りました。

 (追記:これが判断の間違いです。Fromアドレス(送信者のアドレス)はニフティのメールでもOutlook等のメーラで自由に設定が可能でした。すなわちここに存在する他人のアドレスを記載した場合、そのメールを受信した相手が、メーラーの返信機能を使った場合、Fromアドレスを参照して送信するために、メールが本来の送信もとである自分でなく、誤ったメールアドレスに返信されてしまいます)

 別名登録は同名を認めていないので、たぶんInfowebからの移行時に発生したのではと思われます(と、思ったら、家内の登録は@niftyになってからでした。たしかに以前は姓名のいずれかが入っていないと登録できなかった。ということで移行時のバグではなくて、現在進行形のバグのようです)

 (追記:ということでバグではないです)

 別名を使っている方は注意された方がよいです。見覚えないメールが来たら可能性があります。確認する方法はありません。ヘッダーが見られるメーラーで確認すると確かにcomが受信したあとにne.jpが受信していますが、これはcomドメインとne.jpドメインサーバーが@nifty内で分離されているからでしょうし、通常は同一の人ですから・・・)
 これからニフティに問い合わせをしてみますが、どのように対応するか楽しみです。

 (追記:本件では通常のセンター窓口に照会したあと、@niftyのFYAMAPのシスオペの厚意によりニフティ社のご担当も紹介していただきました。
 センター窓口からの回答は上記Fromアドレスの説明はありませんでしたが、Fromアドレスの 注意を記載している@niftyのページ が紹介されていました。あと、同名アドレスがないことの確認ももちろんされていました。ただし、メールの話はニフティ社としては介入できないとのことで、送付した人に返信して連絡をするようにとのことでした。
 その後、紹介を受けた方の判断もあり、ニフティ社から直接、先方に連絡をとっていただきました。先方も連絡を受けた時点ではすでにおかしいと感じたようで知人には訂正連絡をしていたそうです。
 というわけで、今回は十分な対応をしてもらいました)

 もっともその他にもここにあげたような理由もあって家内は解約準備をしていますが。

 (追記:解約準備については変化ありません(^^;

 一方、今回の判断ミスの原因について考えてみました。

  1. ニフティのシステムに常に疑問を持っているというのが一番の原因。
     特にメールについては常日頃から不満があった。

  2. パソコンでおかしなことがあったときに自分の操作を疑うのが最初ですが、自分が操作したものではなかったこと、何回か事象が繰り返されたことからシステム側ではないかと考えた。

  3. そのうえでいろいろテストをしてみると2つのドメイン(nifty.ne.jpとnifty.com)があって双方がコピーしている(要するに両方に届くように見える)ことが判ったので、万一同名が存在した場合、メールが読まれる危機感が先にたった。(仕事の関係で機密情報も流している。PGPで暗号化していますが)

  4. 私自身はニフティのメールはNiftermしかつかっていないのでヘッダーまで頭が回らなかった。Fromアドレスで「なりすまし」をするのはインターネットメールの基本事項なのに、同じニフティのメールだったので余計に思いが及ばなかった・・・。

 この件についてはニフティおよび関係者に対してはお詫びするしかないです。ただし、5月6日に記載した@niftyについての内容に変化を与えるものではありません。)

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@niftyの使い方(00/05/06)

1.ニフティの過去と現在

 (1) ダウンロードサイトとしての機能

 Profile にも書いたようにぼくのパソコン生活の中心はかつてニフティサーブであった。
 パソコンを買う動機になった山岳展望ソフトの(今や古典)「やまおたく」 はニフティの(旧)山のフォーラムにあったし、そこのライブラリからダウンロードするしか入手する方法がなかった。
 同じようにWindows用のエディタ「秀丸」やパソコンに不可欠な有名なオンラインソフトもニフティからダウンロードするかあるいはPC-VAN(これも今やBIGLOBE)やASCII(もうないですね)などのいわゆる「パソコン通信」でダウンロードするしかなかった。複数の有料パソコン通信の会員になる余裕がないぼくはニフティだけが頼りだった。すなわち、まともにパソコンを使おうとすると否応なくニフティの会員になる必要があった。

 しかし、今は言うまでもなくニフティの会員にならなくてもインターネットに接続すればVector で好きなだけソフトはダウンロードできるし、数百円程度の雑誌にオンラインソフトはCD-ROMとなって付属している。

 (2) コンテンツ集団

 パソコンについての疑問や質問をほぼリアルタイムに解決するのにもニフティは貴重であった。Windowsの操作がわからなければWindowsビギナーズフォーラムで聞けるし、開発言語も同様だ。しかしこういった方面のコンテンツもインターネットの検索エンジンでさまざまなものが見つけられる。
 こうしたコンテンツの集団としてのニフティは@niftyになっても基本は変わっていないが、その公開性のため、あるいはフォーラムの会議室がひとつの社会性を持っているためにごく一部を除くとコンテンツの内容に見えないベールがかかってきた、というのが最近の印象だ。誤解を受けることを覚悟してもう少し簡単にいえば、ある特定分野のコンテンツ集団として定評があるフォーラムでも、会員の発言と会員個人の本音に差が出てきている、ということだ。
 要するにそのフォーラムの雰囲気になじまない発言がしにくくなっているということ、特定の趣味の分野についての発言も「詳細は私のホームページに記載しました」となってきている、ということである。
 何を言いたいかというと、通り一遍の回答は@niftyで得られるが詳細な情報はもはや@niftyからなくなりつつある、ということだ。すなわちフォーラムもその分野のコンテンツのインデックスにすぎなくなりつつあるということである。

 たとえばぼくがスタッフを勤めている「山の展望と地図のフォーラム(FYAMAP)」は「地図と展望」については押しも押されもしない日本最大の知識と情報の宝庫であるが、これを支えるコンテンツの詳細は@niftyにはない。その多くが会員のホームページにあるのだ。
 すばらしい展望写真がライブラリにあるが、ここにアップロードしてくれる人は最近は少ない。みんな自分のwebサイトに掲載してしまうのだ。もちろんパレットとと呼ばれるweb主体の会議室のオープンも影響はあるが、ここに掲載される写真はあくまで発言の一部であって、書庫としての意味はない・・・。

 (3) メール

 昔はメールといえば「パソコン通信」のメールしかなかったわけでして・・・。
 今はもちろんインターネットですが、後に述べるようなのが@niftyの実態でして

 もちろん@nifty内どうしの通信で送信簿で相手の受信状況が確認できることは認めます。
 でも、今時、バイナリーメールの方がMIMEの添付ファイルよりも速いって固く信じるのはやめてほしいなあ。バイナリー(BPLUS)って1024バイトごとの送達確認の時間がばかにならない。


2.プロバイダとしての機能

 昨年、ニフティはInfowebを吸収し、また富士通とともに経営母体を担っていた日商岩井の業績悪化から富士通単独となり、そして@niftyとなった。

 @niftyになって会員にメリットがあったことは、おそらくひとつもない

 (1) 遅い、重い、届かない

 Infowebを吸収して会員数だけは多くなり、深夜の遅さは一時代前の通信事情を彷彿とさせる。@niftyに作成された個人のwebサイトは夜間はほとんど開けないし、掲示板はもっとひどい。

 インターネットメールの配信の遅さには定評がある(^^;。半日くらいかかることは日常茶飯事。 「今日は夕食はいらない」と会社から自宅にメールしても翌朝に届くようでは通信手段としては使えない。最近では、インターウェイによるブラウザ、ニフマネでは読めるけどOutlookでは読めないとかいうトラブルもあった。まあ、さすがに一時期のMSNのように、いきなりメールボックスが消失してしまうとかいうほとんど信じられないようなトラブルはないようですが。(最近のMSNはどうか知りませんが、少なくとも便利だとかお勧めという話は聞かないなあ。もちろん出だしの頃は@niftyなど遠く及ばない危険なプロバイダでしたが)

 (2) 新サービスへの対応

 NTTが始めたIP定額接続への対応でもアサヒネット が最低の料金コース450円/月でも対応する(すなわちIP定額接続の4500円と450円の4950円で電話代込みでインターネット使いたい放題になる)のに対して@niftyでは3000円か5000円のコースでないと申し込めない。ちなみに私は1200円のオープンコース(@niftyのアクセスポイントを使わず、別プロバイダ経由でアクセスする)なんで関係ないが。(それ以前にぼくの住んでいるのは東京都下なんでまだIP定額接続サービスが利用できない(^^;)
 両社の経営方針をぼくが知る由もないが、アサヒネットがIP定額接続を会員増強のチャンスととらえているのに対して、@niftyが常時接続されるのは資源の無駄、高い料金払っている会員しか相手にしない、と言っているようだ。

 (3) その他いろいろ

 ニフティ時代からニフティのIDはリストになって売られている(そういう趣旨のダイレクトメールはやたら来る)のでネズミ請まがいや怪しいアダルトサイトのメールばかりが@niftyのメールには届く。
 かつてメールは特定の個人間でのPoint-To-Pointの連絡手段であったが、メーリングリストが発達した今では大事なコンテンツである。そういう時代になってもなお、メールの受信通数に制限があり(そのために@niftyのIDでは満杯エラーになる可能性があるので、参加できないメーリングリストも多い)、かつ訳の分からないDMばかり来るのではハードディスクの無駄というものだ。しかも銀行のATMですら正月と5月の連休しか止まらないのに毎月の長時間に渡るメンテナンスによるサービス停止。以前はこれにひっかかって悔しい思いをすることも多かったが、最近はルーチン以外でのアクセスはしないので被害は少ない・・・。

 というわけでやっと前段が終わった・・・・。(^^;


3.@niftyの使い方

 では@niftyをどう使うか?

 その前に@niftyの利点も探してみよう。
 1.メールアドレスが短い。
   別名を申請した場合は別だが通常はAAA99999@nifty.comなんで他のプロバイダのアドレスよりも短い。これはweb上でのいろいろなアンケートや登録時に記載するのにラクである。

 2.・・・・・次はもう思い浮かばなかった

 というわけで、いろいろなしがらみで@niftyをやめられない人は、ゴミアドレスとして@niftyを利用しましょう。どうせ売買されているIDでごみメールが来るのは判っていますから、ちょっとしたアンケートとかWEBのサービスへの登録に使います。アドレスの記入が簡単ですから。
 決して重要な連絡用に使用してはいけません。DMのゴミのなかに埋もれてしまい読み損ねる可能性が高いですから。もちろん信頼できるプロバイダで正規のアドレスを取得しておきます。 

 しがらみがない人はどうするか。
 簡単です。はやく辞めましょう。

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日米のオンライントレード(00/3/19)

 年末にオンライントレードの口座 を開設して少し株を買った。国内株は今までは今川三澤屋証券(現 リテラ・クレア証券) を使っていたがシステムがやや脆弱でピークに接続できないことがあるのと、どうも情報が今一でかつ情報の無料サービス期間が終了したので、日本オンライン証券 に移管した。ここは実際に口座開設しなくても仮ユーザ登録で情報検索ができるので雰囲気は事前にわかる。
 アメリカの方はDatek Online をそのまま使っている。もっとも当初3000ドルしかなかったのですぐに資金がなくなり、今回、やっと1万ドルほど追加送金したが、いくつかの銘柄を買ったらもう資金がない・・。それでもアメリカ株は1株から買えるので手数料を気にしなければ多数の銘柄を購入できる。(手数料も9.99ドルなんで日本よりは安い)

 アメリカ株で面倒なのは送金の手間である。ATMでカード振込というわけにはいかない。
 最初は送金小切手を作成してそれを国際EMS郵便で送ったが、小切手の作成に4日かかるし、再度EMSで送るのも面倒。電信送金の方が手数料は高くなるが即日入金される。今回は午前中に送金を依頼したが翌朝には入金済みのメールがDatekから来ていた。小切手は手数料が2500円とEMSが1500円で4000円。電信送金は6000円だった(第一勧銀)。送金小切手が入金されるまでの不安を考えると2000円の差なら電信送金だろう。

 オンライントレードを通じて証券市場の日米での差を痛切に感じるが、残念ながらもちろんそれは日本の証券市場にとって好ましい印象ではない。
 従来の日本では株はいかがわしいもの、身の破滅につながるもの、という印象があったし、私自身、なんとなくそんな風に感じていた。古くはリクルートの未公開株があり、とばしとかあったし、最近はNTTドコモの株にまつわる噂など、政治や裏の世界の陰がつきまとう。
 で、最近はオンライントレードという手法により証券会社の営業に左右されることなく銘柄選びができるようになったが、やはり、胡散臭い印象は未だにある。

 何が胡散臭いかというとやはり株価の決まり方であろう。仕手株を別にしても、企業の正しい評価で決まるというよりは風説で決まる印象が多い。「材料」が出ると必ず値動きがあるのは当然だとしてもその「材料」がいかにもレベルが低い。
 ちょっと前までは「プレステ2」関連というだけで上がった(といいながら、この関係であるスクウェア で儲けたのも事実だし、エニックス で含み損を抱えているのも事実なんで偉そうなことは言えない・・・・)。

 そして企業情報やその評価をネット上で得るのが大変。もちろん、yahoo financeの日本版 はあるがアメリカとは比較にならない。日本版は銘柄毎に企業情報、ニュース、掲示板とチャートくらいしかないが、アメリカのyahoo financeはその場で最新のSEC文書が読めるし、リサーチ情報にもアクセスできる。非常に厳しい規制があるアメリカのSEC文書は企業の赤裸々ら実態が記載されている。

 日本の場合、先行きの見込みが実は危なくてもぎりぎりまで見栄を張り株主を平気で裏切る傾向があるが、アメリカの場合、悪い兆候を早めに公開しないとあとで株価低下した場合はすぐに訴訟になるので企業の動きは早く、日本よりも正しい情報が得られる。さらに、yahoo financeでは何人のアナリストがどう評価しているかもすぐに見られる。たとえばマイクロソフトの場合ならここをクリックしてRESERCHというのを見ればすぐにわかる。もちろんここでSECをクリックすればSECの文書が見られる

 日本の金融当局は金融業界には非常に強い権力を持っているが、縦割り行政のため、アメリカのSECのような株式公開企業に対する権限が全くといっていいほどない。こういう体制である限り日本の企業による情報公開は進まないだろう。

 オンライントレードのシステムの基本的な部分は日米でそう差があるようには見えない。もちろん特定の会社しか使っていないのでなんともいえない部分もある。日本オンライン証券はストップオーダーが出来るようになったし、ある価格になったら電話やメールで連絡をするサービスも、日本オンラインや日興ビーンズ証券にはある。
 それでも情報の差はやはり感じる。
 たとえばDatekにはStreamerというシステムがwebで起動できるが、このシステムは銘柄を指定(複数可能)するとリアルタイムに気配値や取引の状況が見える。日本のシステムでもリアルタイムで取引ぶりをみることは可能であるが、見せ方や使い勝手などはかなり違う。
 リアルタイムチャートもアメリカの場合、1分毎とかS&P500の動きを重ねるとかいろいろ使える。日本オンライン証券では5分足まで見ることが可能であるが、これは有料サービス(6月まで無料)のQUICKのサービスの一部。少なくともDatekではこのような情報はすべて無料である。

   海外の場合、どうしても英語が必須であるが、操作画面だけは日本語でできるページもある。Quote.comの日本版がそうだ。ここでLive!チャートを選択すると20分遅れだけど取引の流れとチャートが見られる。もちろん銘柄を入れれば企業情報やSEC文書も見られる。アメリカの市場が開くのは日本の23:30なので夜中の12時過ぎにこのサイトにいって、銘柄にMSFTと入力すればマイクロソフトの取引状況が見られるわけだ。さすがに天下のMSだけあって1株95ドル近い高値にも関わらずけっこうなロットで取引がされているのがわかって面白い。

 こういった無料サービスが多い一方でアメリカは有料情報サービスも多い。もともと公開されている情報が多いのでそれを分析して有料で提供するサービスが商売になるのだ。その多くがピーターリンチやヴァフェット流の長期運用を分析するものが多い。

 株は企業のオーナーになることだから短期で売買よりも長期保有しなさい、ということがいろいろな場所で言われているし、それは正しいだろう。しかし現在の日本の情報の質や企業の情報公開度の低さを考えると日本の株はやはり時流や噂に左右されながら短期売買するしかないのでは、と思う今日この頃である。  

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厄除け(00/3/11)

   無信心で根性がみみっちいので初詣もきちんとしないし、ここ何年もお守りは見たことがないし、お札(ふだ、ですよ。サツではない)なんてもちろん納めたことがないのだが、昨今の公私に渡る不首尾続きを機会に関東三不動のひとつ、高幡不動 まで厄除けに行って参りました。

 高幡不動は交通安全祈願でもこのあたりでは高尾山と並んで人気があるし、何度も山門の前は通過したが駐車場がほとんどないので足を運ぶことがなかった。京王線で行っても大したことはないのではあるが、私の住む多摩ニュータウンからだと戻って乗り換えてという感じで・・。それが、多摩都市モノレールのおかげで気軽に行ける範囲になった。

 モノレールで高幡不動の駅を降り、京王線の駅を過ぎて不動尊に向かうと短いながらも参道の趣がする店が並ぶ。
 時間が少しあったのでもうひとつの目的の「開運そば」を試す。
 冷えたカラダに冷たい開運そばはけっこう効いた・・・。有名なお店のようだが価格は高くない。食べ終わってから「そばしるこ」のメニューを発見。帰りに食べよう。
 (ちなみに先週末から腹の調子が悪くてほとんどパンしか食べていなかったので3キロ痩せた、と思ったら今日計ったら2キロ戻った・・・)

 山門に入ると正面に大きく5重塔がそびえる。案内図を見ると境内はかなり広い。高幡山という山号が偽りでなくこの山全部なのだということが判る。

 土曜日の11:30といういい時間だったせいでお堂はほぼ満席、おそらく30人以上は居たのではないか。遠路からの方も多く、「中護摩」1万円のお札を納めている方が多いなか、お札で御利益に差があるはずがないと信じて、3千円の「護摩」札を迷わず選ぶ。ちなみに「大護摩」は3万円以上となっていたが、今日は3つあった。お護摩開始時刻までまだ10分あったがすでに講話が始まっていた。
 お坊さんは全部で5人登場。中央にはいかつい視線をした紫衣の高僧らしき人。
 ろうそくに灯りを灯し、太鼓が鳴るとはじまりだ。読経の声が一気に平安時代の気分にさせる。今でこそひとつの大事なセレモニーなのだろうがあのころはこれで病気を治そうとしていたんだなあ、と思う。お札が揃えられ、護摩木が井桁に重ねられ火がつけられると雰囲気が高揚していく。読経の声が高まるなか、順繰りに不動明王の直前までお参りが許される。
 最後に一気に穏和な顔に戻った高僧が、ご本尊の話をして、最前列に居た生まれて間もない子供に願をかけて法要は終わりになった。

 お札は3千円のものでも30センチもあり、お堂の中では貧相に見えたが実物を手にするとかなり大きかった・・・。得した気分。

 満開の梅を少し眺めて、「開運そば」で「そばしるこ」と「そば団子」をたべて帰宅した。(2キロ戻るわけか・・)
 高幡不動とそばの写真はこちら。


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ソフトの参照件数(00/2/5)

 久しぶりにVECTORでのダウンロード件数のまとめを更新した。
 VECTOR は公開しているソフトの参照(ダウンロード)件数を毎月まとめて報告してくれるまじめなサイト
 私のサイト ではソフト別の参照件数はわからないのでVECTORでの件数が私のソフトの「人気ランキング」ともいえる。もっともバージョンアップするとクリアされるので通算件数へのひきなおしが結構面倒なんであんまりメンテしていない・・。
 今回から前回報告時との件数の差を表にしてみて思ったのは時代の流れである。
 なんていうと大げさですが・・・・。全然大した話ではないです。

 VECTORに公開しているソフトでもっとも古いものは、通信ソフト「秀Term」のニフティ用のスクリプトで95年のもの。
 このころは通信といえばまだニフティサーブという時代でフォーラムや会議室の自動巡回はできたがその他のサービスの巡回はまだ手作りという頃だった。で、このスクリプトは気象衛星ひまわりの画像サービスを巡回する。今はわざわざこんな有料サービス(今でもあるんだろうか)を使わなくてもインターネットに気象サイトは数ある。
 当然、こんなものもう誰もダウンロードしていないと思うのだが41件もあった(累計344件)。
 (さすがにインターネットであるVECTORでの件数は少ないが、ニフティに登録していた頃の参照件数はかなり多かったし、書籍へも掲載されていた。過去の遺物かな)

 累計でのトップは2万件を超えているHTMLエディタ「BaseEdit」 であるが、前回との差は535件で、JPEG変換ソフトPJM(累計不明、たぶん1万件程度)の679件に劣る。HTMLエディタもこの2年くらいで使いやすい市販製品も増えたし、オンラインソフトも多数出てきているので相対的に参照件数は減ってきているのであろう。もっともBaseEditそのものは雑誌への収録依頼はそこそこあるし、エディタのようなものは一回使い始めるとなかなか変更しないので厳しいご要望はけっこうあります・・・、はい。

 それにくらべて画像圧縮ソフトは数あるもののけっこう使い方の要求が人によって違うので、かなりニーズはあるようだ。ちなみにPJMは最近は雑誌掲載依頼はない。

 さて、はじめてDelphiで作ったソフトが「色み〜る」である。
 これはもともとはカシミール 向けに作ったもので、色をダイヤログで指定するとRGB値を16進と10進で表示するという単純なソフト。
 「色み〜る」の最初のバージョンは97年に公開、公開停止するまでに5000件以上の参照件数があった。一方でその後継の2つのソフトは非常に参照件数が少ない。
 これもHTMLエディタの普及度合いを示すようだ。HTMLエディタに色を選択してRGBに変換してTAGを書き込む機能が備わっていなかった頃は件数が多かったということだ。
 もっとも、このシリーズは今でも掲載依頼が一番多い。VECTORの件数では最新バージョンの「色み〜るX」よりも一つ前の「色み〜る2」の方が件数が多いが、これは掲載されているページの位置の違いによるのではと思っている(2の方がXより上にある・・・)。

 このソフト1本のおかげでVECTORには晴れて「ソフト作者」としてデビューして毎年CD-ROM本はもらえるし、無料でWEBサイトももらった。PC雑誌の見本誌は毎月のようにくるし、私にとってはいまだに「色み〜る」様様である。

 「大円」とか「mieruka」みたいに、こんなものダウンロードしてどうするつもりだろうと思うようなソフト(なら公開するな・・・、か)も未だに少しではありますが、参照されているのも驚きです。

 で、今回一番びっくりしたのは、最新作「AVI Maker」である。
 掲示板の書き込みも多い(もっともヘルプに感想を是非とお願いしたんだけど)ので「意外と当たったなあ」とは思っていた。
 で、前回比の件数トップがこのソフトだった。1927件(累計2757件)。
 この勢いは「JPEG変換ソフトPJM」を公開したときよりも早い。JPEG変換のニーズとAVI変換のニーズの差ってけっこうあると思う(当然AVI変換のニーズの方が少ない)ので、これにはびっくりした。

 これも、カシミール向けに作ったソフトでカシミールのムービー作成機能で出力する複数のBMPファイルをAVI形式(Windows標準のメディアプレーヤで再生できる)のムービーにするソフトです。
 AVIを作るフリーソフトは知らなかったので、コアになるAVI作成用のDelphiのコンポが公開されてすぐに作ったものです。

 が、昨今はデジカメの画像だってJPEGだし、複数のBMPをムービーにする人なんてCGやっている人しかいないと思ったし、そういう人はQuickTimeProとか(お金持ちの人はAdobe Premirかな)のムービー作成ソフトを持っているはずなんで、このソフトを使う人はきっとカシミールユーザしかいない!と思っていました・・・。
 だからこの反響にはびっくり(しつこい)しました。世の中もみんなムービーを作る時代になったかと・・・。
 たしかにカシミールユーザにも使っていただいていますが、意外に多かったのが研究者や学生の方でした。分析結果の多数の画像を視覚的に表示したい、というものが多かったです。
 これはとても嬉しいことです。研究者や学生達によって発展してきたインターネットの利便性を公私に渡り享受している私ですが、少しだけ恩返しが出来た気分です(大袈裟・・・)。いろいろな要望をいただいていますが、なかなか未熟で実現できないのがちょっと悲しいです・・・。

P.S 下記のCASSIOPEIAのケースですが、胸ポケットに入れることができる標準のものに戻しました。スケジュールとメールで活躍中です。
 今日送付されたPC雑誌にはIE5.01が収録されていた。よかった。

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CASSIOPEIA E-55(00/1/10)

 ず〜っと欲しかったPDAを入手しました。

 昔はとにかくHP200LX が欲しかった。PC-DOSで稼働するH/PC(ハンドヘルドPC)の元祖のこのマシンは通信といえばニフティサーブだった頃からの通信オタクにとっては憧れの的。でもとても高価だった。日本語化キットとメモリ増設すると20万円近くかかってしまい、とうてい貧乏人には手が出ない。
 見本市に行ってはHP(ホームページじゃあないよ、ヒューレット・パッカード)のブースに行っては、「いいなあ」と思いながらさわっていたし、HP100/200LXを持っている人に会うと必ずさわらせてもらっていたし、持ってもいないのに活用本を読んだりしていました。
 が、時代の流れかインターネットのせいかついに生産中止となってしまった。

 ぼくがPDAに求める機能というか優先順位は以下のとおり。

 1.スケジュール管理ができること。できればPCと連携したい。
 2.PHSで単体でインターネット接続(メール、WEB)ができること
 3.そこそこ拡張性があること(メモリ等)
 4.携帯性に優れていること。
 5.安いこと

 携帯用には大きさではやはりPalm OSを使ったもの、日本語仕様ならIBMのWorkPadC3がベストだと思うけど実売5万円弱とまだ高い。WorkPadJ30でもいいのだけれどこれはC3より少し大きいし実売4万円弱とまだ高い。WorkPadをあきらめたのは価格も大きいが、PHSで通信する場合に専用のSnapConnectというオプションが必要なことだ。これも実売が2万円以上するし、これを持ち歩くのはちと不便。あと、不安なのはメモリ容量。いくら小さなOSとはいえC3の2MBとかJ30の4MBというユーザメモリの小ささには、なんでも入れたがるボクにはちょっと不安。ということでPalmOs系は断念。

 電子手帳ならザウルスに機能で勝てるものはないと思うがこれも高すぎる。
 ということでカシオペアになった。カシオペアも最新版のE-65だと実売が4万円くらいするので1世代前(といっても発売は98/12だ)のE-55にした。これはまだ販売されているがやはり実売は4万円程度か?

CASSIOPEIA E-55  で、結果としてYahooオークションで2万円で購入。PHSケーブル(3,980円)、64MB CFカード(18,800円)を追加で購入した。

 本体一式にはROM焼き込みの標準ソフトの他にCD-ROMに多数のソフトが入っているが、マニュアルは全般的に説明不足の感がある。大まかな手順は示されているものの、ハードウェアマニュアルとソフトウェアマニュアルが分かれているのでどの順番でセットアップしていいのか初心者には難しい。
 もっともWindowsマシンと同期をとるWindowsCEサービスをはじめ、CD-ROMドライブ付きのWindowsマシンが別にもう1台 あることが前提なんで、全くのPC初心者はユーザとして想定されていないのであろう。だからPCがわからないおじさんはザウルスを買うわけだ。

 E-55のセットアップに関する情報は完全にインターネット頼り。
 ことE-55については「CASSIOPEIA E-55徹底活用マニュアル」が完璧な出来であり、ボクはこのページを保存して、この内容に従ってセットアップ作業を進めた。オンラインソフトもこのページで推薦されたものを入れた。日本語のFEPはComPOBOXにした。これは驚異的な学習能力を持つ辞書で最初のいくつかの文字だけで候補単語をどんどん表示してくれる。デスクトップPCにもこのくらいの学習機能のある辞書が欲しい。この文章はATOK12で書いているが、まだまだだね。もちろんファイラーなども導入した。
 このページでわからないことはWindowsCE Users MLのページでほとんど解決できるだろう。掲示板なども過去の情報が全文検索できるのでたいていは回答が見つかる。

 書籍はあえて購入する必要はないが(E-500/507とかだと専用の書籍が出版されているがE-55用は出版されていない。「カシオペアのすべて」というような書籍もあるがこれはE-55以前のもの)、これも上記「徹底マニュアル」で推薦している「Palm-size PC パワーガイド」(インプレス 2,800円+税 WindowsCE Users ML管理人平出・伊藤・傍島)がよいと感じた(例によって図書館で借りた)。初版が98/9でありE-55発売以前のものなので中身はE-10を中心に書かれているが普遍的な内容なので相応に役立つ。ソフトの情報などが古いのは致し方ない。

 とりあえず、ちんけな付属ケースをやめてザウルス用のもの(1,980円)を買ってみたが、クレードル(PCと通信をするためにカシオペアを立てておく置き台)に置くときははずす必要がある。PHSケーブルを納める場所がない、など問題もある。が、800円で買ったペンスタイルのスタイラス(画面をつつく(タップという)ためのペン)を納めることもできるのでまあいいか。どうしても胸ポケットやスーツの内ポケットには入らない・・。

CASSIOPEIA IN ZAURUS?
ザウルス用のケースに収めてみる
スタイラス
付属のスタイラス(奥)と購入したスタイラス(手前)

 IE5のバグでWindowsCEサービスではCFカードの中身が母艦のPCから見えない(落ちる)ので対処版のIE5.01を雑誌の付録CD-ROMから入れようと思ったら手元の2冊(ASCII DOS/V ISSUE 00/2とiP! 00/2)に付録のものはみんなIE5であった。IE5.01は99/11にリリースされているのにちょっと怠慢ではないか??

 まだ実用では使っていないのでそのあたりの感想はいずれ・・・。

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