「山の展望と地図のフォーラム」は、その名の通りに、山の展望と地図を2大テーマにするNIFTY-Serve(現@nifty)のフォーラムで、94年10月に発足いたしました。もともとは、山を眺めて楽しむ、というささやかな集まりから出発したものですが、現在では、自然や文化の話題から山行報告、登山関連情報の提供など、山についての総合的なフォーラムとなっています。
また、地図についても、山岳展望や山行に地図は不可欠ということからテーマになってきましたが、山地図にとどまらず、地図全般を話題にできる貴重なフォーラムになっています。国土地理院の地図類の販売などを行なっている日本地図センターの窓口も設けられています。さて、このフォーラムは、パソコン・ワープロ通信ならではの集まりとして、ソフトの開発や利用に関心のある方が参加していることが上げられます。山岳展望シミュレーションソフトをはじめ、各種山岳・地図関連ソフトやデータ類を開発・作成していることが、特徴の一つです。
山という字は、三つの縦の線と一つの横の線からできています。山、地図、ソフトがそれぞれ縦の線、それらを結ぶ横の線がパソコン・ワープロ通信というネットワーク。本フォーラムの性格をよく表わしている、というのはいささかこじつけが過ぎるでしょうか(^_^)。
以上は、当フォーラムのCD−ROMに収録された紹介文を一部修正したものです。
なお、私とFYAMAPとのかかわりについての詳細はこちらに書いてあります。
98年12月1日、実業之日本社からFYAMAP2冊めの書籍「富士山展望百科」(2,200円+税)が刊行されました。なんと総勢29名のFYAMAPPerが執筆しています。私は小田急多摩線と京王相模原線から見る富士について書いています。売れてもほとんど印税は入りませんが、買ってください!!口絵写真に様々な場所からの富士山の写真がありますが、これを真似たカシミール画像 を作成していますので参考までにどうぞ。口絵カラー32ページ!
本文は下記のような構成です。
- 富士を見る
- 富士の見え方にこだわる
- 富士を撮る、創る
- 富士を見続ける
「パソコンで楽しむ山と地図」
実業之日本社からFYAMAP初の書籍「パソコンで楽しむ山と地図---マルチメディアの山旅」(2,000円+税)が刊行されました。私はVistaproについて書いています。売れると印税が入ります!買ってください。
第1部が、パソコンを前提にした、山と地図の解説です。数値地図を含めディジタル化が進む地図の最新の話題も収めてあります。
第2部がFYAMAP作成のCD−ROMに収録してある代表的ソフト・データの解説、いわゆるマニュアル的内容になっています。山と地図とソフトに少しでも関心のある方には必携の本です(^_^)。
『展望の山旅』(実業之日本社。正・続・続々)は、詳細な山名注記入りの山岳展望図に関連文章を添えた、日本で初めての山岳展望図集です。著者の一人、田代博氏はFYAMAPのSYSOPであり、FYAMAPでは“教科書”と呼ばれています(^_^)。
FYAMAPの会員(FYAMAPPerという)は、バグ(展望図の誤り)のチェックなどの協力をしている他、フォーラム発足後に発行された『続々展望の山旅』では何人もの会員が写真の提供や原稿執筆をしています。(私はしていませんが(^^ゞ)
さらに、96年10月に第2弾のCD−ROMを刊行した。
第2弾は第1弾の内容を強化・増強版ですが、できばえは第1弾よりも数段アップと自負しています。
前作の3倍の写真や、より精緻なCGはWWWブラウザで簡単に閲覧できます(HTMLは私が書きましたのであんまり凝ったことはしてません)。ムービーだけで100MB、さらに説明用のムービーまであるし、マニュアルもそこそこのものができました(これも私が書いたんで・・・あんまり期待しないでね)
特筆すべきは私のCGがパッケージの表紙の一部になりました(これがいいたかった)。
---------------------------------------------------------------------------- 名 称:パソコンで楽しむ山と地図 VoL.2 − NIFTY-Serve 山の展望と地図のフォーラム ソフト・画像集 − 発売予定:1996年10月18日 定 価:2800円 発 売 元:(株)インターリミテッド・ロジック -----------------------------------------------------------------------------
展望写真の楽しみ方のひとつに立体視がある。目標物からの距離から視点が1/100程度移動できれば立体視用の写真は誰でも撮れる。仮に20km先の山を立体視したければ200m移動すればよい。広い山頂なら十分可能であり、複数のピークや前衛峰があればバッチリ。対象の山までの距離が遠い場合でも前衛の山波があればそこまでの距離で考えてよい。
見方には平行法と交差法があり、私自身は交差法のほうがカンタンに出来る。2枚並べた写真を寄り目でながめて1枚に重ねられればそれでOKだ。詳細は「展望の山旅(正編)」の巻末に詳しい。なお、やまおたくやカシミールやMoVでも描画地点をかえればもちろん立体視用CGが出来る。立体視〜山から〜2003/9/15
コンパスと望遠鏡が組み合わさった山岳展望の必須ツール。約2倍の望遠鏡を覗くと同じ画面の下に分度器のようなコンパスがあり、方位角が1度単位で判別できる。望遠鏡という表現を使ったがポケットに入る大きさで首からぶら下げても邪魔にならない。
山座同定に便利なのはもちろん、「○×山はどれ」と言われたとき、これを相手に渡して「78度に見える山だよ」と軽くあしらうと、「それ、便利〜!、ほしい」となること必定。
山村正光さんの「中央本線・各駅登山」(山と渓谷社 1994年 1,600円)にも紹介されているので製作元を以下に記す。
石神井計器製作所 東京都練馬区上石神井1-37-13 TEL:03-3928-5411
国土地理院発行の地形図を数値化したもの。いろいろ種類があるが風景シミュレーションに使用するのは250mメッシュ、50mメッシュ(標高)。FD1枚が9,700円というとんでもない価格。今後の低価格化を待ちたいが・・・。
と、書いていたころが懐かしい。97年からCD-ROMになり大変求めやすくなった。国土地理院の英断に拍手。 数値地図を含めたデジタル地形データの内容や入手方法および景観シミュレーションソフトの情報は風景シミュレータMoVの作者であるKragenさんのホームページに詳しい。
画像はjavaバージョンのもの。
Z-Buffer法と呼ばれるレンダリング手法による4D-CGソフト。
独自の立体地形データが多数ある。マッピングや霧の発生などの特殊効果の機能もある。いくつかのポイントを指定するだけでアニメーションも作成可能。地形以外のモデルの作成も可能な本格的なCGソフト。このホームページでのロゴの一部はこのソフトで作成しました。DAN杉本さん、ありがとうね。ただし、使いこなすには相当
の熟練が必要で、私は基本的な機能も満足に使えない。
98でしか動かないのは時代のなせるわざ。WINDOWS以前にこれだけの3Dソフトがあったことは素晴らしいことだ。
杉本氏はDOS/VでなければMacでなければ3Dは無理といわていたことからあえて98で挑戦した、と後日語った・・・。(凄い・・・)
ある場所から見える山を判定したり、展望風景をシミュレートするソフトでFYAMAPではその高度な山座同定機能から「カシミール様」と崇めたてられる。国土地理院の数値地図を使うと現実に近い展望が楽しめる。また、数値地図ビューアとしてアメリカの数値地図にも対応。
作者のDAN杉本さんのホームページでは、このソフトの専用コーナーがあり、最新情報も満載。Win3.1版もある。
主に遠望風景をシミュレートするソフト。大気の屈折や散乱などを考慮してよりリアルな風景を描くことができる。大気の混濁係数を操作して描画される空の色は見事というほかにない。国土地理院の数値地図かフリー数値地図が必要。DOS版ではバッチ処理が可能なためアニメーションの原画をカンタンに作成できる。 天文シミュレーション機能により特定の日時の夕日を見たりできる。32bit版16bit版ともあり。
MaCなソフト
私には分かりませんので、MaCな景観CGを作成されている Ariesさんのホームページ をご覧ください。
景観CGの描画や山座同定になくてはならないのが、このワークシート。
2.5万、5万、20万図の任意の地点の緯度経度を算出する。Lotus-123 /DOS用であるが、もちろん WINDOWSのEXCELなどでも使用できる。面倒な比例計算や60進法の計算をしなくて済む。
これまた山座同定のかなり厳しい局面で活躍する便利なソフト。2点の緯度経度を入力すると2点間 の距離および方位角を地球の丸み等を考慮したガウスの平均緯度法という方式で計算してくれる。
姉妹編の「世界の都市間距離計算プログラム」もリリースされている。
山座同定に必須の「見かけの高さ」を電卓を使わずに!求めるソフトです。
ある山が見えるかどうかの判定には視点と対象物との間に邪魔するものがあるかどうかによります。一方、地上では遠くになるほど、地球の丸みや大気による光の屈折による影響が大きくなります。
「見かけの高さ」とは遠くにある見たい山を邪魔するものの位置あるいは一定の距離(基準距離)までもってきたとしたときの高さです。これは視点の高さ、対象物の高さ、視点から対象物までの距離、遮蔽物までの距離の4つから算定できます。
Ver 0.2では「見かけの高さ」の他に
「視点が何メートル以上なら見えるか」
「障害物が何メートル以下なら見えるか」
「対象物が何メートル以上なら見えるか」の3つのオプションがあります。ここにアップされていますので興味のあるかたはご覧下さい。
正確な見通し線を地図上にひくためのツールです。
遠望の世界では見通し線をひくことが大変です。なぜならそれは直線ではなく球の一部、すなわち大円となるからです。
このソフトは4箇所の緯度経度からそれらが作る二つの大円の交点の緯度経度を求めます。 計算内容はとても高度(だと思います。何せ作った本人は理解していない)ですよ。ここにアップされていますので興味のあるかたはご覧下さい。
ついでですが、NIFTY-Serveの気象画像サービスでひまわりの画像をダウンロードする秀Term用マクロというしょうもないものもあります。
地図上の縦横の長さを図るだけで緯度経度がわかりさらに山名と標高を入力すればそのままやまおたくデータができるというすぐれものです。さらに見通し線をひくためのオプションもあります。とっても簡単、便利なソフトです。さらに97年に入りシリーズ4作目が登場。究極の山座同定ツール「やまおたく連続データ簡易描画ツール」が公開された(右図)。誰でも簡単にデータが作成できてしかも数値地図ではカバーしきれない細かい判定ができる。
TYF氏はその他にもWindows版の「2点間の距離と方位」を求めるソフトも製作しています。
CSV形式の標高データをもとに数値地図を作成する秀丸エディタ用マクロです。
別に数値地図形式のテキストファイルと変換手法を書いたドキュメントも作成しました。いずれもFYAMAPのライブラリに登録しています。ここにアップされていますので興味のあるかたはご覧下さい。
あのカシミールが大幅にレベルアップしてついに製品版になった。
USGS(アメリカ合衆国地質研究所)の地形データを満載して6月20日に発売される。定価3,800円でWindows95専用。32ビット化されレンダリングも高速になった。サブコントロールパネルによる各種操作やプレビュー画面の採用などユーザインターフェースも格段によくなっている。