2.X6HRの使い方
2.1 液晶
X6HRは工場出荷時はスリープモードとなっており、液晶には何も表示していません。どれかのボタンを長押し(2秒以上)でアクティブになります。「DEFRAG OF MEMORY」と表示され数秒後に時計モードとなります。このあとでどのモードかを選択できるようになります。時刻合わせの情報は3.2.3に記載しています。
モードごとの情報に加え、スントX6HRはいくつかのシンボルをディスプレイに表示します。
2.1.1 モードシンボル
ディスプレイ左のモードシンボルはアクティブなモードを表示します。 ・時計(TIME)
・コンパス(COMPASS)
・天候(WEATHER)
・ハイキング(HIKING)
・クロノ(CHRONO)
2.1.2 ファンクションシンボル
機能シンボルはある機能(例えば警告)がアクティブか何かすべきこと(バッテリーシンボル)を示します。機能シンボルは以下のとおり。
・アラーム(警告):点灯時:1つ以上のアラームがオン
・天候/高度/心拍アラーム:点灯時:天候アラーム、高度アラーム、上下降アラーム/心拍限度アラームのいずれかがオン
・ログブック:点灯時:ハイキングログブックがデータ記録中
・クロノ:点灯時:クロノがオンでデータをファイルに記録中
・USE ALTI/BARO:気圧センサーが気圧計として使われ高度計が固定されていることを示す。
点灯時:気圧センサーを天候情報として選択した場合。この場合はハイキング、クロノ、コンパスモードでの高度は固定される。詳細な情報は33ページ。
・バッテリー:点灯:残容量が5-15%、交換が必要。
・ボタンロック:点灯時:ボタンロックが有効。
・心拍:点灯:心拍モニターが心拍信号を受信。心拍に同期して点滅。

2.2 ボタン
2.2.1 ショートプレス(短押し)とロングプレス(長押し)
ボタンは押す長さ(時間)により機能が異なります。
普通に押すあるいはショートプレスは短く押すこと、ロングプレスは2秒以上押すことです。
2.2.2 スタートボタン(左上)
 ショートプレス
・クロノモード:計測開始、保存、経過時間の表示
・ハイキングモード:マークポイント(高度、心拍、時刻)の保存
 ロングプレス
・バックライト使用可能な場合、バックライトの点灯。バックライトの設定の詳細は27ページ参照。
2.2.3 ストップ/クリアボタン(左下)
 ショートプレス
・直前のメニューに戻る、直前の選択を無効にしてその前の選択に戻る。
・クロノモード:計測の停止
・メインディスプレイでは、3つの異なる選択肢の最下位のものへのショートカットになる。モードかメニューレベルが変更になった場合でも選択は残る。
 ロングプレス
・最後の選択を無効にして現在のモードをメインディスプレイに戻る。
・クロノモードではストップウォッチのリセット
2.2.4 スントボタン(右中)
 ショートプレス
・下のメニュー階層へ
・+/-ボタンによる選択を受入れ、次のフェースに進む
・最後の選択の後、設定メニューに戻る
・2つの選択肢(例 ライトのON/OFF)がある場合、+/-ボタンでの選択を有効にし、受け入れる。
 ロングプレス
・現在のモードのメインディスプレイに戻り、選択を有効にする。
・すべてのモードのメインディスプレイでハートレイトリミット警報を有効または無効にする。
2.2.5 +/−ボタン(右上+UPと右下-DOWNの2つ。原文ではarrow buttons)
ショートプレス
・モード間の移動
・メニューの上下、ログブック、メモリーの前進、後退
・値の変更。+ボタンは値を増加し、−ボタンは値を減少させる
・2つの選択肢(例 ライトのON/OFF)ではどちらのボタンでも値を変更できる。
2.2.6 ボタンロック
ボタンロックを有効にする。
1.スントボタンを押す。ファンクション(機能)メニューになる。
2.スタートボタンを2秒以内に押す。ボタンがロックされ、現在のモードのメインディスプレイに戻る。
ボタンロックの解除
1.スントボタンを押す。「NOW PRESS START」と表示される。
2.スタートボタンを2秒以内に押す
2.3 メニュー
メニューは各モードごとに階層化されている。モードを選ぶとメインディスプレイが表示される。スントボタンを押すとそのモードのファンクションメニューが表示される。ファンクションメニューは複数の機能を含み、サブファンクションと設定を含む。これが階層化メニューである。
2.3.2 メニューの操作
メニュー項目はスントの右の+−ボタンでスクロールできる。3つのメニュー項目が同時に表示される。現在有効で選択可能なメニュー項目は反転色で表示される。ディスプレイの右端にメニュー項目の連番を表示したインジゲーターバーがある。アクティブなメニュー項目の数字がインジゲーターバーの隣に表示される。
下の階層に行くには、メニュー項目を選び、スントボタンを押す。1階層戻るにはストップ/クリアボタン(左下)を押す。なお、ストップ/クリアボタンを押しただけでは変更は保存されない。変更を有効にするにはスントボタンを最初に押す必要がある。
スントX6HRはできるかぎりメニューをナビゲイトするように設計している。ある機能を行う場合、X6HRは次に使いそうなメニューを自動的に表示することがよくある。例えば、何か出来ないことをやろうとすると、スントは最初にメッセージを出し、使えそうな機能を自動的に反転させる。
2.4 心拍計とトランスミッターベルト
心拍計はX6HRの特別機能である。この機能はさまざまな環境下での肉体的パフォーマンスを広範に分析できる。高度計と連携して使うと、上昇中、下降中の心拍数の変化や高度が心拍に与えるインパクトを観察できる。心拍数はX6HR内のメモリに記録ができ、分析のためにPCに転送できる。心拍データはハイキングモード、クロノモードで利用できる。
2.4.1 電磁気による妨害
高圧線、街灯、電車の架線、電気自動車、路面電車、TV、車のモーター、バイクのコンピュータ、なんらかのモーター、携帯電話、電気を使用するセキュリティゲイトなどは障害となる。
スント本体とトランスミッターの距離は3feet(0.9m)以内がベストポジションである。別のトランスミッターからの信号は誤ったデータの原因となるので、同じ範囲に別のトランスミッターがないようにすること。
スントX6HRへの継続的な衝撃は読み取りミスの原因となるので避ける。
2.4.2 警告
ペースメーカー、除細動器や他の電気的な装置を埋め込んでいる人は心拍計の使用は自己責任でお願いする。最初に心拍計を使用する前に、医師の立会いのもとでのテストを推奨する。これによりペースメーカーと心拍計を同時使用した場合の安全性と信頼性を確実なものにする。
運動は多少のリスクを伴う。特にふだんあまり動かない人にとっては。定期的な運動プログラムを始める前に医師の診察を受けることを強く推奨する。
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