雪見と富士見の陣馬山オフ


                        96年1月21日
カシミール用場所表示

常駐フォーラム「山の展望と地図のフォーラム」のオフがあった。
 といっても、前日の時ならぬ大雪で公式戦は中止で有志の集まりになった。もっ ともオフ自体が有志の集まりだけど。

 陣馬山は今回で2回目だ。5年前の正月に一度登り、早朝の頂上からパーフェク トに近い展望をものにした。だから、今回は展望なしでも雪見ができればそれでい いのだ。何しろ最近は全く歩いていない。藤野回りなら車で和田峠も大丈夫かな、 と思うが、たまには歩こうっと。

 8時半の八王子発のバスでいいと決めたので家を出るのは会社へ行くより遅い7 時過ぎ。晴れるという天気予報とはうらはらに空はいまいちパッとしない。8時過 ぎに到着したJR八王子駅のバス停には誰もいない、やはり大雪のあとに行くのは 奇特な人ということか、と思っていると脇の自動販売機の横から子供2人を連れた ハイカーの姿。見覚え有る顔はヒ口さん(ヒグチさんですよ)だ。
 バスはJRではなくて京王八王子始発ということに直前に気がついたが時すでに 遅し、満席のバスに1時間近く揺られ陣馬高原下へ向かう。バスのなかでパンをか じるもくろみが外れたのでヒ口さん一行に先発してもらい腹ごしらえ。9時半すぎ に明王峠にむけて歩き出す。空はどんより。これでは展望はまず無理だろう。新品 のカメラの使い初めはまた今度かな。
 今回の使い初めはもうひとつ、ストックである。本当はLEKIを買うつもりだ ったがさらにもうひとつの使い初め、山用のスラックスを買ったらLEKIのこと を忘れてしまい、我が家に唯一残るスキー用具を持ち出したのだ。やっぱり楽。で も、ザックにつけられないんで町中では恥ずかしい。やはり山用のものを買おうか。

 陣馬キャンプ場をすぎると山道になる。林の中のせいか雪は思いのほか少ない。 急登でひとしきり汗をかき頭上が明るくなると稜線が近い。林を抜けると今回の目 的の雪見ができた。久しぶりに雪を踏む小気味よい音を聞き大汗をかきながらも 心地好い気分にとても満足しながら稜線に出る。
 わずかに歩けば明王峠だ。ここで初めて展望が効く。富士山は左側に雲をかぶ っているが、山肌まで明瞭に見える。
 雲がかかる大岳山を眺めながらやっとのことで山頂の白馬の像(待ち合わせ場所) に到着。しかし、FYAMAPerらしき姿はない。既に下山後かなあ。いや待て、テーブ ルの上に3脚で固定した赤い旗。覗き込むとFYAMAPの文字。3脚の下には 「清水茶屋で待っています」のメモ。

「清水茶屋」へいくとYBさんと寒紅梅さんの姿がすぐに目に入った。中道さんも パーマン2号くんとともにいらしていた。休憩する間もなく寒紅梅さんの「まだ何 とか南アが見えますね」の言葉に双眼鏡、コンパスグラスを総動員して探す。前日 カシミール で勉強?していたので見える位置はわかっていたのですぐに確認できた。で、結局 肉眼が一番優れていることを認識した。見えているのは赤石岳のようでその右に見 えるはずの悪沢岳は見えなかった。寒紅梅さんらのお話では朝のうちはかなりよく 見えていたようだ。
 ふと、横を見ると長身の方が胸にハンドル名を書いたバッチをつけて立っている。 大橋たあたさんだ。思ったより若い!というのが第一印象でした。大たさんにご自 宅のコモア四方津を教えていただく。大たさんの「九鬼山の下の・・」の九鬼山が わからず、思わずコンパスグラスの活躍。大たさんが「252度です」といってコンパス グラスを私に渡す。私はコンパスグラスを覗き込み252度方向を探し無事ご自宅を 発見できた。コンパスグラスの一番よくある使いみちだね。

 そのうちに「天気が悪ければ途中で帰ります」といわれていたヒ口さんご一行も 到着し、あとは山尾先生の登場を待つばかりとなった。
 YBさんの横にどこかで見たようなお顔が・・、「ひとりぼっちの百名山」「ヤマ ケイ登山学校 単独登山」の著者の佐古清隆さんではないか。佐古さんはパソコン 通信はやられていないが、YBさんを通じてFYAMAPの活動はよくご存じだ。正式オ フではおみえになる、ということで期待していたのだが、今日は最初、姿が見えな かったので来ていないものと思っていた。佐古さんにお会いできるというのが今回 のオフのかなり大きな楽しみだったんで、予期せぬ遭遇にまたも満足。
 著書からの印象どおり、物静かな感じがして、とても山のツワモノという感じは 受けない。佐古さんには買ったばかりのカメラのデビューショット時に3脚をお借 りしてしまいました。ありがとうございました。
 帰りの車中でいろいろお話をしまして最近は展望をテーマに歩かれているとか。 パソコン通信はいまのところ「饅頭恐い」状態のようですが、きっとFYAMAPerとなる 日も近いことでしょう。(いきなり文章が丁寧になってしまった)

 山頂から多摩川べりのR(あ〜る)さんとアマチュア無線で交信したり (実に2年振りのQSOでした)するうちに下山の時間となり山頂で記念撮影でも、 と清水茶屋から山頂に移ると「カイツブリ・・・」さんご夫妻登場(噂の奥様には初 めてお会いした)。カイツブリさんも佐古さんとは懇意のようだ。
 全員で写真を撮って下山した。

 冬の日だまりハイクのよさと時間に縛られないオフという単独でない歩き方もま たよかった。


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