以下はNIFTY-Serve FYAMAPに掲載した発言を一部修正したものです。
登場人物の名前はすべて通信上のハンドルネームです。
DAN杉本号で自宅付近の駅を発ち中央道八王子ICをめざすとこれがえらい 渋滞でしたが、想像していたほどは混雑せず、相模湖、上野原あたりから快調に 走る。天気は上々とはいえ勝沼を過ぎ甲府盆地に出ても南アルプスは雲がちで 鳳凰がかすかに望めるだけ、でもZヶ岳(あえて伏せ字で呼ぶ南アの展望台) だけはよく見えた。
八ヶ岳も雲のなかでいまいちだなあ、と思いつつ助手席の気軽さにカメラにフ
ィルムを入れ車窓の展望写真を撮ろうかと思い「待てよ、同じルートで山尾さん
が来るな。山尾さんが写真を撮らないわけはないな」と思い直し撮影はやめた。
結論として正解でした(^^ゞ。
で、私は首からコンパスグラスをさげて遠くに
見える山を眺めることにした。コンパスグラスは倍率2.2倍の望遠鏡なのでけっこ
う楽しめる。
岡谷を過ぎるといよいよ伊那谷。DANさんが「いよいよですね」と待ちきれない
様子。南アの雲もとれ始め大きな仙丈ヶ岳に圧倒される。西から見る南アルプス
は初めてなんで興奮しながら見とれる。今日は助手席でよかった、運転しながらだ
と事故る。
徐々に姿を表す中央アルプスの峰峰の同定をDANさんが横でしてくれるので
楽チン。途中、以前にまこさんが話題にしていた防音壁の展望図をしっかり2ヶ
所確認したが、さすがに写真は撮れなかった。・・・と、思ったらその夜判明し
たことは、まこさんは車を止めて写真をとっていたらしい!
甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳から聖岳までよく見え大満足。塩見岳が東から見るより もずっと立派だ。それに聖岳がまるで剣岳のような鋭さなのも目新しい。DAN さんも前回の宝剣岳が伊那初体験とのことで車を運転しつつちらちらと山に見と れる。見とれていて、あやうく飯田のICで降り損ねるところを軽快なハンドル さばきでなんとか降りた。 153号に入ると徐々に紅葉が映えてくる。こと しは紅葉が不作とのことで中央道でもあまり色がよくなかったがさすがにもみじ 平、かなりいい色をしている。もっとももみじ平までくると標高が高すぎてすで にピークは過ぎていた。左にもみじ平の大きな看板があり、そこの駐車場にユー ノスが一台。中にはあんまり若くない(^^ゞ男がふたり・・・山尾さんと寒紅梅 さんだ。
もみじ平観測所はログハウス風の立派なものだ。貸別荘を想像してもらえば 大体あっているけれどもここには望遠鏡がある。望遠鏡のある屋根裏に登ると 遠くに夕日に映える南アルプスが見えている。山尾先生の「山岳同定テスト」 が登ってくるもの全員に課されたが、さすがFYAMAPer、「不可」の 成績をもらったひとはいなかった(はず)。見えるのは赤石岳、聖岳そして 山頂付近だけ除く上河内岳だ。この上河内岳まで同定できると「優」がもら えたらしい。
夜は大焼肉パーティ(1次会)のあともみじ平さん達が所有する別の観測
所に向かい15センチ屈折望遠鏡による星の観測会。
月が出ていたが久しぶりに見る天の川のもと、初めて土星の輪を見た。
それにしてもこの望遠鏡があれば丸山からの槍ヶ岳もはっきりわかるに
違いない。もっともお値段、筒だけで200万円とかで全部で500万円ほ
ど!するらしい。その夜の楽しい様子は17番をご覧くださいね。
翌日は絶好の展望日和。
とんきら農園特製の焼きたてクロワッサンの朝食を済ませ、いざ蛇峠山へ。
まずは車を選択し相乗りして馬の背をめざす。(このあたりの配慮は見事
でしたね>もみじ平さん)
なぜかマイクロバスの団体さんがいましたが彼らは馬の背に上がって白い
山を見ただけで満足していましたが、われわれは突端にある展望盤をめざし
出来をチェック。誤りが早々に発見される。いきなり喧々ガクガクの議論が
はじまりこのままでは蛇峠山に行けないと危惧したゴンパパさん(あなたは
えらい!、でもペースが早すぎる)たちが山尾さんたちを促し、蛇峠山への
道をたどる。
ペースメイカーがゴンタくん(犬です)だったんであっという間に離され
る。むらばやしさんも早いし、DANさんも私の2倍のストライドであっと
いう間に見えなくなる。電波塔が見えてくるともう少し。登りつくと、あれ
、展望台があるのはさらにその向こう。
ようやくたどり着いた展望台では大川入山の向こうに恵那山がのぞき、 すぐ右には大きな御岳。乗鞍岳の右には槍穂高が見えるはずだが、ちょっと 雲が邪魔。さらに右には中央アルプス、遠く八ヶ岳を見て仙丈ヶ岳、鋸岳 から南アルプスが始まる。甲斐駒ヶ岳は仙塩尾根で見えないが白根3山から 塩見、荒川3山、赤石、聖と続く。もっと右には奥美濃の山が見えているん だろうがよく分からない。周囲では問題の富士山の検証が開始されている。
カシミールと やまおたくの展望図のプリントはもちろん、あらゆる機器を総動員した が見えているとは確認できず。おもわず昨日の望遠鏡がほしい、とみんな思 う。
すると、むらばやしさんが「仙塩尾根の向こうにピークが見える」という。
はて、甲斐駒にしては遠すぎる、鳳凰か早川尾根のどこかか?。それにして
もFYAMAPerは山岳展望に関しては異常な視力の集団だ。たとえ眼鏡
をかけていても・・。
陳さんのデジタルカメラでの記念撮影のあと、電波塔付近の展望盤に行く。
さっそく展望盤のチェック。また誤りを見付けてしまう。さらにはさきほど
の仙塩尾根のピークの同定が開始され、あっという間にアサヨ峰であること
が確認された。
富士山の姿を確認できなかったのだけが心残りのすばらしいオフでした。