2.日本語モデルのすすめ(1)なぜGARMINなの?
日本で入手できるハンディGPSは最近はかなりあります。国内製のものもあります。しかし、携帯性、受信感度、欧米や国内でのアウトドアでの実績、周辺ツール・ソフトウェアの充実度などの観点から、登山用のハンディGPSはGarmin社のGPS、とりわけeTrexシリーズをお薦めします。
(2)なぜ日本語版がいいか?
GARMINのハンディGPSを発売している各社のサイトをごらんいただくとわかりますが、日本語版はオリジナルの英語版に比べて、価格が高いです。
この価格差から得られる主なメリットは2つ。
(注)WayPoint:ハンディGPSに名前を付けて登録した位置のこと。山頂、山小屋、分岐点など任意に登録できる。
- WayPoint(注)を日本語(漢字5文字まで)で登録できる(英語版は英数字10文字)。
- 地図モデルの場合、国内の1/25,000地図を内蔵できる(英語版は地図モデルでも日本の地図は内蔵できない)。
・国内の地図が入ることのメリットは直感的に理解できると思います。
・では、Waypointが日本語で登録できることがそんなにいいのか?ですが、ぼくはWayPointの日本語登録こそが最大のメリットだと思います。地名、特に山岳地帯では似たような地名が各種存在します。例えば、涸沢岳、涸沢槍、涸沢ヒュッテ、涸沢小屋、という具合です。これを英数字6文字以内で表そうとすると、KRSAWA,KRSYA,KRSHUT,KRSWGYというような苦しい表記が必要です。どちらが見やすいかは一目瞭然です。特に疲労時や道に迷った時など注意力が散漫になっている時には間違えが起こりやすいので日本語・漢字による視認性の良さは大切です。
なお、実際のWayPointは文字+アイコンで登録できるので山と小屋を別のアイコンにすることでさらに認識しやすくすることは可能です(英語版でも可能)。
上で英数字6文字と書いたのはミスです・・・。eTrexは10文字までですね。GPS12が6文字まででした、が、意図したいことに差はないのでそのままにしておきます・・2002/10/14
ちなみにぼくが日本語版を使用したときのレポートがこちらにあります。
ただし、日本語版はファームウェアが独自のものになりますので、英語版のような頻度でファームウェアをバージョンアップすることはありませんし、将来的に英語版で追加機能があっても日本語版で同様に使えるのかどうかなど懸念事項はあります。
【ご注意】
登山用具店等で見かけるエンペックス社のポケナビシリーズはGARMIN製GPSを日本語表示したものです。ただし、WayPointを日本語で登録したり日本の詳細地図を内蔵したりはできません。またPCとの連携も良くありません。なお、現在位置を緯度経度で表示するGPSの基本機能は変わりません。