SUUNTO X6HRのコンパスの補正と高度補正は、よく使うのでマニュアル和訳ではなく写真付き意訳としています。

SUUNTO X6HRのコンパスの調整と高度補正


3.3.3 高度と海面レベル気圧の設定

 高度計機能を正確に使用するには参考基準高度(reference altitude)を設定する必要がある。
 これによる高度計の高度が実際の高度になる。たとえば地形図などにより高度が確認できる場所で参考高度を設定せよ。
 SUUNTO X6HRは工場出荷では標準気圧(1013hPa/29.90inHg) で0メートルに設定されている。もし現在の高度や海面レベル気圧が不明の場合は、海面レベル気圧を1013hPa/29.90inHgにセットして参考高度とすることができる。
 ウェザーモードでは高度は海面レベル気圧に代わる。この機能は高度と同じ方法で設定できる。

参考高度の設定


  1. ハイキングモードかコンパスモードでSUUNTOボタン(右の中央)を押し、機能メニューにし、そこからUP/DOWNボタンでALTITUDEを選択する(写真はコンパスモードの機能メニュー。写真ぶれててすいません)

  2. ALTITUDEを選択したらSUUNTOボタンでレファレンス画面に遷移し、現在の高度を入力し、再度SUUNTOボタンを押す。
  3. 終了したら、戻るボタン(左の下)で機能メニューに、再度戻るボタンでモード画面に戻る

3.3.4 コンパスの設定

 コンパスメニューにはキャリブレーション(調整)と偏差設定の2つのメニューがある。
 

コンパスのキャリブレーション(調整)


 コンパスが間違った方位を指したり、方位の変更に時間がかかるような場合や、バッテリーを交換した場合にはコンパスの調整を行う必要がある。

 電力線やオーディオスピーカー、磁石などの強い磁気はコンパスの調整に影響を与える。したがってそのような場所に行ったあとではコンパスの調整を行う必要がある。また、長期の旅行の前などにも調整するのが望ましい。

注意:SUUNTOを最初に使用する場合もコンパスの調整をしてください。
注意:調整中はSUUNTO X6HRを水平に保つこと

コンパスのキャリブレーション(調整)


  1. コンパスモードでSUNNTOボタンを押し、機能メニューへ。その画面でUP/DOWNボタンでCOMPASSを選択しSUUNTOボタンを押す

  2. UP/DOWNボタンでCALIBを選択しSUUNTOボタンを押すと調整が開始する

  3. この画面が表示され下段の数字が5からカウントダウンし0になると調整が開始する。水平にしたままゆっくり1回転(右でも左でも良い)させる

  4. 画面中央に水平を示すマークが出るのでこの枠から+が出ないようにする(写真はNG)。
    その周りを黒い太い線が調整の進行に従って描かれる

  5. 調整が成功するとCOMPLETEと表示される。
  6. 失敗すると「TRY AGAIN」と表示され、カウントダウンから繰り返しになる。通常は2回目で成功する。
    5回失敗すると「FAILED,REFER MANUAL」と表示されコンパスメニューに戻る。
 5回連続で失敗する場合は冒頭に記載したような強い磁気の中にいる可能性があるので別の場所で調整する。
 なお、バッテリーを一度はずして再度戻してから調整を行うとこのような症状から回復することがあるが、その場合も調整中は水平を維持する必要がある。

 これらを行っても調整がうまく行かない場合は販売店へ連絡のこと。

注意:水平を示す+マークは心拍計使用時は表示されない。


磁北偏差の設定

 本機は磁北偏差の設定が可能である。

 

偏差の設定


  1. コンパスモードでSUNNTOボタンを押し、機能メニューにし、UP/DOWNボタンでCOMPASSを選択し、SUUNTOボタンを押す

  2. UP/DOWNボタンでDECLINを選択しSUUNTOボタンを押す

  3. 初期値は上がOFFとなっている。日本国内であれば西(WEST)をARROWボタン(右上)で選択し、下段に偏差を入力し、SUUNTOボタンを押してメニューに戻る。
     現在地の磁北偏差がわからない? 国土地理院のこの資料で調べてください。

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