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「リニア」破滅への超特急(2/28)

 「リニアモーターカー」の話を聞くことがなくなった。時々ニュースで「山梨実験線で5XXキロを達成」というのをみることはあるが、あれが近い将来実用化されるとか「中央新幹線」ができると思っている人は少ないだろう。私も「まだやってるの?」という感じである。

 JR中央線沿線で山歩きをする人にとって「リニア実験線」は評判が悪い。
 JR中央線の八王子から塩山までの間は低い山が多いが、けっこう展望も良くて冬でも登れるので人気がある。「リニア実験線」はまさにこれらの山を通る、正確には突き抜けるのだ。

 中央高速で大月インターで河口湖方面に向かい、トンネルを抜けるとしばらくすると実験線の高架をくぐる。左右はもちろん山で、左が九鬼山、右が高川山だ。これらの山はリニアで穴を開けられてしまった。
 大月インターでまっすぐ進み、笹子トンネルに入る少し手前で前方右手を見上げてみよう。少し大きめの送電線の鉄塔が見えるはずだ。あれが柏崎原発からリニア実験線に電気を供給する悪名高き100万ボルトの鉄塔である。
 
笹子雁ヶ腹摺山 に行ったときにこの鉄塔の真下を通った。110メートルという通常の2倍の鉄塔はものすごい大きさで真下から見上げると恐怖感を覚える。最近、送電線の鉄塔のボルトがはずされ倒壊するというテロがあったが、この鉄塔だとものすごいだろう。

 そんなわけで中央線の低い山を愛する人間にとっても「リニア実験線」は非常に評判が悪い。
 
 リニアモーターカーって私が小学生のころから計画があったのですでに25年ぐらいたっているのではないか。これだけ長期間研究していて未だに実用化できない技術も珍しい。アポロは10年で月に人を送り込んだ。
 素人考えでも強度の磁場の中にいて人は大丈夫なのか、とか、ブレーキはかけられるのか、とか思う。
 で、そういった素人でも考えつく技術的な問題点が、驚くべきことに、何の解決もされていないのが現在のリニアの姿のようである。しかも原因不明で突然、超電導磁石の効力がなくなり、列車が着地してしまう(500キロからの着地ですよ・・ジャンボジェットが着陸するときの速度の2倍です。当然、ものすごい事故の要因になる)クエンチ現象なるものも解明されていない。
 そういったリニアの現実を記したのが表題の本、 「「リニア」破滅への超特急 テクノロジー神話の終着点」である。 ストップリニア東京連絡会編、柘植書房、1994、ISBN4-8068-0348-0 1,900円 

「ハクバ」じゃないよ(2/21)

 「オリンピックなんていらない」といっていた人達は長野オリンピックにどんな印象を持ったのだろうか。日本の選手が立派な成績を出し、日本中がジャンプ団体優勝に沸いていても、やはり冷たい目で見ているのだろうか。 あるいはあの盛り上がりから「ファシズム」を感じ取るのだろうか。

 ・・・という始まりで、このオリンピックで思ったことを少しばかり。

 ・開会式のクライマックス、喜びの歌が終わったところで聖火台のむこうからジェット機が5機やってきて散開した。曲が終わった瞬間にやってきてあっという間にいなくなってしまったが、よくあれだけタイミングを合わせられるものだと感心した。もちろん、どこかの上空で待機していてタイミングを測って飛んでくるのだろうが・・。日本でこんなことができるのは、当然、ブルーインパルスのみ。
 で、先日のTVで疑問が氷解した。
 なんとこの一瞬のために開会式会場付近には電波誘導装置を置き、上空ではE3C早期警戒機が待機していた。事前に地形慣熟飛行にトライしたが本番よりも上空だったこともあり、開会式上を見つけられず雪に埋まれば余計にわからなくなるとの判断でこのプロジェクトが開始されたという。
 全世界が注目する開会式のクライマックス。わずか10秒のためでも万全の体制がいるものだ。  これを税金の無駄使いと評価するのは個人の自由。

 ・リレハンメルの時にはインターネットの環境がなかった。
 今回はNAOCのページにはずいぶんお世話になった。IBMのFANMAILは出さなかったけど。
 検索システムが充実しているサイトは大変便利だ。

 ・スキー場ががらがらだったらしい。ペンションのオーナーの中には出稼ぎに行く人もいたようだ。滑りたい人にとって滑降できない場所があり、観光客で混雑が予測される場所には行かない。もっともそこまで読んで行く人もいるだろうが。まあ、当然の帰結だ。地元の観光組合は開催に賛成だったのだろうか。

 ・アルペンの会場である八方尾根からは白馬三山がよく見える。ロゴの中でもこの山が描かれることがある。まあ、このページを見ている方には常識でしょうが、念のために行っておくと、3つの山のうち一番左の尖った山は白馬鎗ヶ岳(しろうまやりがたけ)、その右の台形の山が杓子岳、その右が白馬岳です。(下図参照)
 この山は春になると雪の形が「代掻き馬」になることから「しろうまだけ」と呼ばれた。転じて「白馬岳」。それがいつのまにか「しろうま」が「はくば」と呼ばれ、町の名前もJRの駅の名前まで「ハクバ」になってしまった。「ハクバに乗った騎士」の方が受けがいいからね。
 でもあの山だけはいつまでも「しろうま」のままでいてほしい。

白馬三山
滑降スタート地点付近からの白馬三山(国土地理院数値地図50mメッシュ標高「日本II」使用。カシミールによる)

「安全性の死角」(2/14)

 本そのものを図書館に返却してしまったので正確な名前ではないかもしれないが、吉原公二郎「安全性の死角-JR東海と新幹線」という本を読んだ。
 飛行機とか新幹線とか原子力発電のような巨大システムには興味があるので柳田邦男とか桜井淳とかのこの手の本をときどき読む(科学的な議論をしない広瀬某の原発ものとか天笠某の電磁波ものは読まない)。

 結論からいえば「こういう見方もあるのか」と驚き、現代の日本のお役所や大企業を考えれば「そうかもしれない」という点が多々あった。
 これまで上記のようなシステムで事故があると公式には「当事者のミス」にされ、その実「設計や構造的なミス」であることが多く、今まで読んだ本もそのような趣旨の本が多かった。そこでは会社の体質はあまり大きな問題にはならなかった。もちろん事故調査委員会の体質など問題となることもあったが主なテーマは技術的な見地であり、体質そのものが事故の元凶という議論は少ない。

 この本は95年に発行されたもので91年以降の新幹線「のぞみ」のトラブルを中心にその実態に迫る、という内容である。「のぞみ」については登場当初に窓硝子にひびがはいったり空調がとまったりいろいろなトラブルがあったのを覚えている方も多いだろう。私も暫くはこの列車に乗ることは控えていたし、当時でも「リニアに人を持っていったので技術者不足らしい」とか「規定の半分ぐらいしか走行実験をしていない」という噂も読んだ。
 作者はこれらのトラブルとそのときの対応状況を詳細に調査し新幹線を管理する人々の安全性軽視を暴露していく。ここまでは普通の技術よりの本。

 途中の章で話は戦後直後に戻り、「松川事件」が舞台となる。
 松川事件とは戦後の混乱期に発生した列車転覆事件で「三鷹、下山」と並び共産党系の過激派の仕業とされたが、現在でも真相は解明されていない(と思う)不思議な事故で、この時期を境に労働組合の運動が沈静化していく微妙な事件である。
 作者はここで真の犯人を推測していく。
 そして当時、そして現在のJR東海幹部による組合潰しを描いていく。
 そのなかで「のぞみ」や新幹線に何回かあった列車妨害事件(レールに鎖を巻いたり、コンクリートを置いたりしたもの)の真相をさぐっていき、最後には当時の副社長(現在の社長)の言動を追うことでこの会社の体質を問う。

 私はこの作者がどんな人物かも知らないし、この本に書かれたことが真実かどうかはわからない。
 

自閉症は暗くないです(1/27)

   昨日、あるTVで「幼少のころに両親が離婚すると非行に走ったり、自閉症になる」という発言があった。非行については知らないが、後天的に自閉症になることはない。明らかに誤り。実は6才になった娘は自閉症である。しかし自閉症というのは「性格が暗くなる、塞ぎこむ病気」ではない。それは鬱病という。
 自閉症は未だに原因が不明であるが明らかに病気であり性格ではない。
 娘も最初の診察以降は脳のCTスキャンなど外科的なチェックを行っている。
 
 自閉症の話をしてしまったので、少し続けよう。まず、症状であるが、

1.周囲からの極端な孤立
2.言葉の発達の歪み
3.強迫的な同一性保持の傾向(こだわり)
4.物に対する特別な技能やすぐれた記憶力

 娘については項番順に
1.友達はいない(会話やコミュニケーションができないので)
2.同じセンテンスを1日に数百回繰りかえすことも多い
3.通園順序、道順、ある時刻や曜日にすべき行動にずれを許さない。18:53にはNHKの天気予報を見る、土曜日の14:00には私と図書館に行く、平日6:00には目ざまし時計が鳴るとか百にのぼる。
4.パソコンでPHOTOSHOPを起動してスキャナーを操作してプレビュー、スキャンなどの操作を教えなくてもできてしまう。自宅はDOS/Vだが、はじめて見た実家のMacでもグラフィックソフトをいきなり起動して絵を描いて印刷した。はさみの使い方が少なくとも私よりはうまい。昨年、今年のカレンダーを全部覚えている。過去の写真を見せるとそれが何月何日何曜日か瞬間的に答える。ジグソーパズルの場所を1ピースごとに覚えている。

自閉症はこんな病気である。これだけだと別に暗くないでしょ。奇妙だけど。でもコミュニケーションがやりにくいし、こだわりが強いので扱いは非常に大変。ふたりめの子供を作ろうという気にはけっしてさせないやっかいな子供である。  

みていると本当にデジタル人間である。アナログ的な表現や曖昧な表現は理解できないようだ。「ちょっと待ってて」とか「あとで」は理解できない。「5分待って」「10時になったら」でないとわからない。
 パソコンは同じ操作で必ず同じ結果になるので満足できるようだ。お気に入りのソフトはphotoshopで写真やお絵かきしたものをスキャンしたり、キッドピクスで好きな絵を書くこと。最近はデジカメにも凝っている。私がパソコンをいじっているとかならず邪魔するので、98マルチにタブレットをつけてやったが、98は遅いのとよく落ちるのに気がついてしまい、やっぱり私のメインマシンで遊んでいる。左ききのくせに右手でマウスを上手に使い絵を描いている。
 何も教えないのにパソコンだけはできる娘を見ているとパソコンで苦しむ最近のおじさんたちが理解できなかったりする(私もおじさんだけど) 

平成2桁問題??(1/15)

 私が参加している藤原博文さんのメ−リングリストでの情報です。
 WINDOWS95で「コントロールパネル」から「地域」-「日付」を選択し「和暦」にします。するとエクスプローラでファイルの更新日を見ると98年に更新されたものは平成0年になります。マイクロソフトはWINDOWS98を平成9年までに出すつもりだったので平成は2桁対応しなかったんだろうというお話でした。
大雪=休日ですか??(1/9)

 1月8日の首都圏の大雪は大変でしたね。
 私は早めに帰宅しましたが下車駅でバスとタクシー待ちの長蛇の列を見て、自宅まで30分ほど歩きました。すでに多摩地区は20センチぐらいの積雪でしたが都心と違ってキュッと音がするような粉雪のためそれほど苦労なく歩くことができました。
 さて、余韻が残る9日の夜のフジテレビニュース(日付が変わって10日ですが)ではまた木村太郎さんが面白い発言を。
 首都圏は雪対策ができていないが1、2年に1度のために雪国並の準備をするのは無駄、だから大雪になったら官庁が率先して休みにすべきだ、と。まあ、ご本人も暴論かもしれないが、といわれていましたが。
 で、この人はやはり基本的な世の中の仕組みがわかっていないのだなあ、ということです。
 同じ番組での直前のニュースは雪による流通の被害・・・鮮魚が到着しない築地の市場、宅配便、郵便、回収できないごみ・・。これらのどのひとつをとっても「今日は雪なので休みです」と官庁が宣言しても何も解決しないんですよね。本番中に流れるニュースは見ろよな。
 渋滞に巻き込まれている車は大雪前からの契約なり仕事の流れで動きはじめた車なんですよね、あまりに当然ですが。
 しかも急に休日にすることによる新たな影響を何も考えていない。物流を管理するコンピュータシステムはもちろん対応できなくて大混乱になるでしょうね。
 まあ、誰でもすぐにわかるこのような常識に気がつかないふりをして「暴論」をつぶやいて反骨ぶるのはやめてほしいなあ。え、本当に気がついていないの??。それとも御上が休みといえば世の中の活動が停止するとお考えかなあ。
 

 昭和が平成に変わった1989年1月7日は土曜日の早朝でした。あれは土日でコンピュータシステムの変更をしなさい、という御上のやさしい心遣いだった、というのがコンピュータ関係者での定説で、当時システム開発に従事していた私もあまりのタイミングの良さに感謝しながらデバッグしたものです。そう、何事も相応の準備期間がいるんですよね。

 あっそうか、天気予報を見て2、3日中に大雪になる可能性があったらその時点で休日宣言するのね、きっと。
 1日ずれたり、雪が降らなかったりしたら休み得になるわけね。なっとくなっとく。  

やっぱりシートベルト(12/31)

 ユナイテッド航空機が乱気流に巻き込まれ多数の死傷者が出ましたね。哀悼の意とお見舞い申し上げます。
 新聞ではシートベルト着用のサインが出ていたかどうか問題になっています。しかし、第一印象としては「シートベルトしてなかったからでしょ」という感じを受けました。もちろん食後の時間でトイレに立つ人など着席していない人もいたようですが。

 このページの最初のコラムは私が車の運転をするときにシートベルトをしないことはない、という話でした。
飛行機に乗る機会はそれほど多くはないのですが、私はやはりシートベルトはしています。
 では、すべての乗り物に乗るときにシートベルトをしているか、といわれるとそうではないです。
 乗用車に便乗するとき助手席ならしますが、後ろではしないです(女房は後部座席でもかならずしています。子供にまねさせるためです。ちなみに子供は必ず後部のチャイルドシートです)。またバスや電車など構造的にシートベルトがない乗り物もありますね。
 構造的にないものは仕方ないとしても、構造的にシートベルトがあるものはそれなりに危険であるということです。ジェットコースターでも何でも。飛行機の場合、気流が乱れればぞっとするような上下動をしますし(わたしゃ空港が近づき徐々に高度を下げるときのあの感じも嫌いです。)、まあ落ちればおしまいだとしても着陸時のオーバーランとかでは相応の威力を発揮するでしょう。
 では、かように有効なベルトをどうして航空会社は着用を義務にしないのか。
 元パイロットのインタビューで「いつまでもベルトサインを点けたままだと、本当に危ないのかと思われる」というのがありました。
 おかしな話です。パイロットがおかしいのではなくてそのように思う乗客がです。
 未だに乗用車のベルト着用率は低いですね。みんなゴルゴ13のように事故でもかすり傷で助かると思っているのか、自分だけは死なないと思っているのか。・・・自分の会社だけはばれない、と思った経営者も多かったようですから、そうなのかもしれません。

フリーソフト作家の気持ち(12/28)

 HTMLエディタ「BaseEdit」を公開してからときどきユーザの方からメールをいただくようになった。フリーであるせいか、お叱りや苦情よりも感謝と要望なのが嬉しい。
 ネットワークの世界に入っていつも思うのはオンラインソフトのありがたさだ。通信を始めて間もないころはどうして只なのか、なぜ只で公開する気になるのだろうと不思議に思ったものだが、最近は少しだけわかるようになった。

 いわゆるオンラインソフトには無料のフリーソフトと有料のシェアウェアの2つがある。
 HTMLエディタについていうと初期はフリーのものが多かったが最近はシェアウェアが増えた。これはHTMLエディタに限らず全般的な傾向だと思う。この傾向は別に悪いこととは思わない。むしろ、ハードには金を出してもソフトなど知的資産はなるべく只で済ませようとするこの国では、知的資産が正しく評価をされ正当な対価を得ることは間違っていないと思う。そして信頼できるソフトをユーザ自らが評価していくことこそ、MSやその提灯持ちの意見にまどわされないことにつながるだろう。

 では、なぜフリーなのか。
 カンタンである。とてもじゃないが恐くてシェアウェアなんて出せません、というのが第一。たとえ500円でもシェアウェアにしたとたんにそこに責任が発生するような気がしてならない。もちろんシェアウェアだからといって厳密な
バグフィックス の義務もないし、フリーだからといってバグだらけで公開していいわけない
 でもまあ、バグってしまったときの気持ちとか、ユーザ要望に能力不足で答えられないときとか、やっぱりシェアウェアの方がつらいんではないでしょうか。
 もちろん私のは単なる趣味で一応本業があるということ、縛られたくないということも大きいです。  最近はいろいろ世の中先行きが見えませんが、万一、今の仕事がなくなるようなことになっても、今の能力ではやっぱり無理だろうなあ。

 どうしても知りたいのが本当のユーザ数ですね。
 vectorのサイトは毎月ダウンロード件数を送付してくれるのですが、たとえばここから持っていく人はわからないし、ユーザ登録もないのでダウンしても全く使われていないかもしれない。
 正確にいえばダウンしてそのまま使ってくれた人と「なにこれっ」と捨てられた件数の比率が判るといいなあと思っています。私の場合かなり偏った思想で作っていることもあり、そういう意味ではあんまり手取り足取りのソフトではないです。こういうのは好みなので私の好みがどの程度ふつうなのか・・。

 そうか、ソフト作って評判聞いて、自分はふつうだ、と思いたかったのか。

山根さん、E-MAILアドレスがついたね(12/6)

 以前にここでコケにした山根さん、本日の日経夕刊のコラムを見たら、メールのID(ニフティ)が掲載されてました。本日の内容は過去の読めなかった雑誌がCD-ROMで復刊して安く読めるようになった、というふつうのお話。
 その横の児玉さんは相変わらずまとはずれで、ISDNはDSUは一回線にひとつでよくてTAは最大8台接続できる、とか、すでに利用済みの人TAだけ買えばいい、とか。ISDN使っている人があんな記事を参考にするかよ。おまけに初心者向けにISDNのルータの話までして・・。間違って買っちゃたらどうすんですか。設定ミスひとつで勝手にダイヤルしまくりまっせ。この方はあいかわらずメールアドレスの記載はないです。

 なんだかんだいいつつ毎週どんなアホを書くか楽しみなんですねえ。ボク。

やっぱりDelphiでしょう(11/15)

 ぼくはまだまともなプログラムはほとんど書けないんだけど、それでもいわせてもらう。やっぱりDelphiですよ。
 僕も昔、VB2のころVisualBasicを少しだけ触ったことがある。が、まあ飽きました、というか挫折しました。
 これはまあVBのせい、というよりはぼくの技量によることも多いしいい書籍やフォーラムに出会わなかったという点もある。ただ一番いやになったのは当時のVBのStandardEditionのショボさでした。貧乏くさかった。ヘルプコンパイラーはない、コモンダイヤローグがない、そういう状況でアプリを組むというのはファイルひとつ開くのも大変でどこがvisualかいな、という感じ。だったらProfessionalEditon使えば、っていうのはお金のある人に言ってね。(だからあのころのVB2で作られたソフトってヘルプファイルがなかったりファイルを開くダイヤログが見難いのが多いよね。) なんかこんなので開発言語です、というのはいかにも腹立たしかった。しかもダイヤログとか別にオプションで売ったりして、いたいけなパソコン少年(というのにはちと無理がある年齢だったが)相手に儲けようというM$の姿勢が見え隠れしていた。

 というような感じでVBとはさよならした。
 で、Delphiとの出会いは2年前ぐらいになる。存在を知ったのはということですが。
 ここでもニフティの「山の展望と地図のフォーラム」がかかわってくる。
 
MoV という展望シミュレーションソフトがある。このソフトがぼくにとって如何に衝撃的だったかはこちらを見てもらうとして、とにかく当時コマンドライン版(DOS)でしか、このソフトは動かなかった。WINDOWS化については作者にずいぶんと要望(脅迫、圧力)をしたが、ある日、何の前触れもなくできてしまった。で、作者いわく「DelphiがあったのでWindowsのことを考えずにWindowsソフトがつくれてしまった」。
 VBをわずかながらいじったこともあったので展望シミュレーション、すなわち地形の3Dレンダリングがいかに大変なソフトであるか、CPU速度、ソフトの高速化が問われるものであるかは認識していた。VBでこのレンダリング速度はまず出せない。CかPascalということになる(DelphiはObjectPascal)。
 このとき以来Delphiという開発ツールの名前が脳裏に刻み込まれた。
 そうはいっても前回の挫折もあるし、所詮コードがかけなきゃVisual開発言語なんて画面つくるだけでしょ。というわけでなかなかDelphiを買おうという気にはならなかった・・。なんとかアカデミックパックが買えないかとか考えたり(^^; 出たてのjavaを触って紛らわせたり・・。でも当時(1年半くらい前かな)のjavaは開発ツールもなかったし・・・。

 で、最終的に手にしたのはDelphi2.0 standard。これで開発したのは唯一「色み〜る」 というやつだ。もともとは山岳展望ソフト「カシミール」 の地図表示色がRGBを0−255で指定するために作成したのだが、16進表示も加えてHTMLの色指定にも使えるようにしたところ、意外と人気が出て、ベクターのページではすでに3000件程度のダウンロード件数がある。
 Delphi3.0 Professionalにして、最近HTMLエディタ「BaseEdit」 を公開した。これは割と気に入っている。メニューの並びとか整理していないが最近はこいつでHTMLを書いている。いろいろ変換機能を追加している最中で、現在はEUCからのコンバート処理に悩んでいる最中。
 Delphiの強みはコンパイラーとしての速度やRADツールとしての実力のほかにFDELPHIのような強力なユーザグループの存在のような気がする。ユーザグループにはBorlandの方もおり、巨大M$が宣伝のみで売るしょうもないツールではなくて「違いがわかる奴」しか使わない弱小Delphiをみんなで盛り上げよう、わからないことは教えあおうという気風がある。もちろん職業プログラマはMFCのバージョンに悩みながら(これもひどいよね>M$)、VCでばりばりやればよい。でも趣味でプログラムと遊ぶなら、あと仕事でもDBやC/SをやるんならDelphi以外の選択枝はない。

 某会社のシステム開発部門が「ユーザにEUC(文字コードでなくて・・・End User Computing:ユーザ要件が開発能力を上回った場合に開発部門が使う伝家の宝刀。)の材料としてVBを提示するつもり、」といっているのを聞き、この人、自分でVBのコード書いたことないな、と思った。


p.s 「日経バイト」増刊の「開発ツールパフェクトガイド」にはがっかり。製品についてまあまあつこんだ話もたまにはあるものの、何が弱みかが明記していない(特にM$製品)。あれでは選択の判断ができないですね。日経BP社も社長が「M$批判記事を書くな」と檄が飛んだといわれていますので・・・。

 ついでですが悪名高き「ウイルスバスター97」がソフトバンク系の雑誌では評価が良いようですが、ソフトバンクはトレンドマイクロ社の大株主だそうです。私はウイルスバスター97も持っていますがNortonUtilitiesと相性が悪いのでマカフィー「ウイルススキャン」を常駐させています。

MSIEをお使いの方へのお願い(11/3)

 マイクロソフトのインターネットエクスプローラが4.0になってもあいかわらずひどいらしい。らしい、というのは持っていないから。
 まあ、セキュリティ問題も他のソフトを動かなくする傍若無人なDLLの書き換えも私には関係ない。
 が、あのMSインターネットメールとかOutLookのメールとかの文字コードは何とかしてほしい。先日も題名から全く読めないメールがきた。ドメインはibm.com。同じドメインでNotesからのは問題ないので・・。
 まあ、見ず知らずの方からだったので、もしMSインターネットメールを使っているならあなたの名誉のために使用中止を勧める、と返信した。

 付和雷同でパソコン雑誌を鵜呑みにする方が無料というだけの理由でIEを使って、他のソフトが起動しなくなっても私には関係でないが、文字化けメールを出すな。おまえのメールの何割かは相手には読めないし、受け取った相手から軽蔑されるよ。MSIEを使うなとはいわない、がメールソフトくらいちゃんとお金を払って買ってほしい。少なくともずっと便利だし誰からもクレームが来ないよ。

P.S ニフティサーブへのアクセスでニフティマネージャーを使っている人が哀れ
  きっとOSとの親和性がよいと思って(誰かに言われて)MSIEを使っている人がいるようにニフティ社の提供だから、ニフティにもっとも合うソフトだと思っているのかな。それとも只だからかな。

只ほど高いものはない。
裸の王様の時代(9/3)

 誰だって上司は恐い。が、正しい会社は必ず正義の味方がやさしく時には大胆に上司の誤りを正す。そうでなくても正しい情報をトップに伝える。トップがまともであれば正しい方向に会社は徐々に軌道修整されるであろう。

 情報が正しく伝えられないと深みにどんどんはまる。深みにはまるのが自分達だけならいいが他人の迷惑を及ぼすことが多い。その集団の世間的な仮の評価が高いほど、いや、金があるほど。

 最近は裸の王様が増えている気がする。食料事情が悲惨な近くて遠い国の話はさておき、いろいろな王様を見掛ける。

 米の国の門様(by Mr.umz)、日本の成毛さまもそのひとりかな。日経BPの鈴木隆社長もね。

p.s 9月号の日経コンピュータによれば例の東証のシステムダウン時の対応は最高のものだったそうで。それはともかく、あの日に憶測ばかりでうそばかり報道したマスコミってなんなんでしょう。その後、訂正したとも聞きませんが。

 ロッキード疑惑のとき、商社批判、金融批判、その後の不動産批判に続きマスコミ批判があるとずっと思っていましたが、やっぱりいまだにないですね。

日経新聞のパソコン記事のレベル(8/23)

 パソコンのことをよく知らないのに知っているふりをする「文化人」というのがけっこうはびこっている。もちろんそういう人は「おたく」の目にけっしてとまらないようなところに記事を書くもの

 8月23日の日経新聞夕刊に山根一眞氏の「デジタルスパイス」というコラムがあった。まあ、名前からして「デジタル世代」ではない方の命名のようだが。(登山の記事の横にあったので目についてしまった)

 文脈から見ると連載もののようで、今回は、文書のバックアップは汎用性のために720KBの2DDフォーマットでしろといい、これなら自宅の古いワープロでも読めるだって・・。おまけに2HDの穴を塞いで 2DDにする方法を伝授してご満悦だ(これって会社の古いワープロでずいぶんやりましたが・・)

 私の家は氏の邸宅とは違い狭いので、2DDしか使えない古いワープロ専用機なんてとうの昔に知り合いにあげてしまったし、同じ会社の「日本語に最適なワープロソフト」もCD-ROM配布なのにコピーガード用FDがついていたり、Windows3.1のソフトなのにWindows95上では絶対に動かなかったりしたので捨ててしまった。OASYSっていったかな、あれ。

 それはさておき、

 「これならマッキントッシュとウインドウズ、あるいはワープロなどと文書の互換性がとれる」

 なんだこの人、文書はすべてエディタで書いているんですね、きっと、秀丸かな。

 日経新聞のパソコン欄の記事をあてにしているような初心者にエディタの効用を教えてくれるなんてなかなかのもんだ。そうだよなあ、720KBのFDじゃあBITMAP1枚はったらWORDの1文書も保存できないもんなあ。いや連載もので経緯がわからないけど、ひょっとするとHTMLの書き方の話かもしれない、これならASCIIファイルで720KBのFDでも大丈夫だ。

 でも、ならどうして自分のWebページ用のスペースとかメールボックスに保存しないんだろう。

 この記事の横にもさらにお笑いの記事が出ていた。

 「やってみようインターネット」ということでネットスケープをつかって電子メールを送る操作の紹介だ。なんといっても秀逸なのはエンコード形式も確認しないでいきなり添付ファイルで画像をおくり つけてる「画像とテキストで演出する通信テクニック」。相手がニフティでもやるのかな。そのくせ「画像にするための道具立てがいるのが初心者には難点」なんていっている。じゃあ、つまらないことはいうな。テキストメールと別に添付ファイルをつけて「演出」というのもおかしいが、それよりももっと最初にいうべきことがあると思うけれど。まあ、どうでもいいけど「通信テクニック」なんていうしょうもない用語を見る限り上のコラムを書いたひととおなじレベルだな。こういう人達はミスをつかれるのがいやなのか電子メールIDも掲載しないのね。

 この記事は児玉裕という人が書いていた。まあ、うそで固めたMSKKほめちぎり記事を書いて無記名よりは、署名しているだけ立派。

 こんな記事でいいんなら世の中みんなテクニカルライターですね。


 追伸です。

 下の記事ですが、何もわからない状態で書きましたが、予想どおりでしたね。

 2つの取り引きが極めて短時間の間に発生することがきっかけで処理が無限ループに入りリソースを食い潰してシステムダウン、バックアップ機をあげたけれども同じ結果、ということでした。

 やっぱりバックアップ機はあったんですね。

 機能しなけりゃバックアップ機じゃあないって?、なるほど。

 たまのバグで混乱を起こすのも迷惑だけど、バグ付きソフトを無償でばらまく方がもっと迷惑だと思いますが。

 さらに追伸というか反省。

 なんだか最近、自分の文章が鼻についてきた。偉そうな知ったかぶりになってしまっていますね。困ったもんだ。

東証システムダウンの報道(8/2)

 8月1日、東証のシステムがダウンしました。TVニュースでは木村太郎さんが「コンピュータシステムはダウンする前提で作るものだ。バックアップシステムがないなんて。」などとおっしゃり、ご自分にこの方面の知識がないことを露見していましたね。

 この件についてはこれを書いている2日午前0時現在では詳細情報を私は知りませんので長時間にわたり復旧できなかったのが本当にバックアップシステムがなかったせいかはわかりませんが。

 マスコミの人って本当にあきれるほどコンピュータを知りませんよね。

 バグのあるゲームソフトはどのファミコンでやってもおんなじバグがあるの!

 バックアップシステムっていうのは簡単にいえば同じコンピュータが2台あるってことですが(もちろんデータの整合性をリアルタイムで取り合っている)、それが有効なのはソフトが正しいときだけですよね。コンピュータのトラブルはまあ大体ソフトのバグってやつですよ。東証のシステムだろうが銀行のシステムだろうがソフトがバグれば落ちるときは落ちる。バグったソフト入りのバックアップ機なんてあげたって同じ。リセットして復旧というのはバグのロジックを起動する条件がリセットによりクリアされたからでしょ。ちょっと無責任なあてずっぽうですが。


 マスコミの方は文科系の方が多いせいかコンピュータの話題ってわからなくて当然、という顔をしますね。コンピュータの基礎的な考え方ぐらい入門書を2、3冊読めばわかりそうなもんですが。
 そういえばこういうトラブルのときに責任者の方が原因を簡単に説明してますが、あの説明は、まあ、ほぼ、100%うそでしょうね。なぜならソフトトラブルの原因は広報担当の人が理解できるほどかんたんじゃあないですからね。まあ、事実をそのまま述べても、いまのマスコミの方の知識レベルではに理解できないでしょうし、また、それを一般読者むけに記事にするなんて。こうして意味のない伝言ゲームが続くのです。
 そういうわけで私は新聞や新聞系の雑誌のコンピュータ関係の記事はあんまり信じません。

 株式はもちろん経済全体のシステムも物流も交通も電気もガスも水道も・・世の中のあらゆるものがコンピュータ制御なしではいられない時代。そういう時代の出来事を報道する機関の人々がああいう態度でいいんでしょうかね。

 ああ、そうか。コンピュータのことは何にも知らなくてもマイクロソフトのいうことをそのまま報道すれば仕事になるのか!

 私は文科系です。


数値地図のCD−ROM化に思う(7/6)

 7月1日は香港返還の日であったが、デジタル展望派にとっては「数値地図のCD−ROM化」という革命的な日であった。何が革命的かというとその価格である。価格は1枚7500円、なんだ、けっこう高いじゃないか、という方もいよう。しかし、従来は紙の地図1枚分がフロッピー1枚で9700円していた。今回は2098枚分のデータが1枚のCD−ROMに収録される。おおざっぱにいって価格が2000分の1になった。
 このような価格破壊はどのような業界でも例がないだろう。しかもそれがとかくいわく付きで言われることの多い建設省の一部である国土地理院が行った。
 もちろんCD−ROM化は技術的に可能であり、やればできる。
 しかしやればできることをやらないのがお役所であった。
 宮本さん(フルネーム忘れました、ごめんなさい)の「お役所の掟」ではないが「新しいことはやら ない。一度、決まったことは間違っていても直さない」のがお役所であった。

 もうひとつ。
 今回のCD−ROMは実がデータの一部欠落等のバグがあり、発売初日に私が常駐しているニフティのフォーラムFYAMAPのメンバーが発見し発売元である日本地図センターに連絡があった。
 どのような対応が取られるのかわれわれも注目したが、即日、発売の一時停止、修正版の購入者への無料送付が決定された。
 このようなすばやく、正しい決断と実施も今までの省庁では見られなかったものだ。

 さらに、これはちょっと毛色が違うものであるが、国土地理院が毎年「測量の日」に行っている地図の普及に努めた団体、個人への表彰に今年はFYAMAPがその栄誉に輝いた。これも当時者であるわれわれも驚いた。まあ、これを読まれている方ならニフティのフォーラムもよくご存じだろうが一般にはまだフォーラムはマイナーだ。しかしFYAMAPは表彰されるだけの活動をしてきたのも事実。それを正当に評価してもらえたことを慶びたい。

 では、なぜ国土地理院がかほどに先進的、これが誉めすぎならば、常識的なのか。

 それは地図の分野にはまだ利権がないからではないか。

 官僚もひとりひとりと会うと極めて常識的であるし先進的であり、使命感に燃えている。これは企業人も同じだ。しかし、官僚に限らずお役所や企業体になるとときどきおかしな方向に走ることがある。それは往々にして上からの抑圧、指示で始まり、「なんで?」と思いながらも組織人としての生き方を取らざるを得なくなる。

 MSKKの開発者って、けっこうきさくでいいやつが多いらしいです。でも企業としてはどうかな。やっぱり上に立つ人によりますね。

 上に立つものをおかしくする最大の原因が上に立つ者以上の権力であろう。それは組織のトップであったり、監督省庁であったり、場合によっては政治家や裏の世界であったりするかもしれない。

 国土地理院がいつまでも現在の姿勢をくずさずにいられることを願ってやまない。


「コンピュータ業界のオキテ」(6/25)

藤原博文著の表題本を読んだ。平成7年11月に技術評論社から出たものだ。
私はこの出版社が出す本というかここから出す著者を割りと信頼している。(友の会にも入ってます)
コンピュータとかかわりがある職業におられる方には一読をお薦めします。中村正三郎さんの「電脳」シリーズもおもしろいが高度すぎる。


NetscapeバグのNHK報道(6/22)

 NetscapeNavigatorである条件のときにインターネットで接続したPCの中味がパスを知っていればわかるというバグ報道がありましたね。あのニュースをたまたまNHKのテレビで見ていました。
 バグの内容も明確に説明せずに最後にちょこっとMSIEのことを社名を出さずに言ってましたね。
 あれを見てどう思ったでしょうか。

 1.さすが公共放送NHKだ。ニュースに関係のないマイクロソフトの社名は出さない。

 2.NHKも単なるマスコミ。裏で圧力がかかったのかな。

 3.ニュースの原稿を書いた人間が今回のNetscapeの件とMSIEの件との違いがわかっていない

 4.「一般視聴者にインターネットが危ないという警告を発するのが所詮テレビレベルのニュースの役目であり内容は間違っていないし文句あるか。だいたいインターネットに詳しい人間がNHKのニュー スを見て知るようでははなしにならんでしょ。」と思ったライターが原稿を書いた。

 私は1−4のすべて思いました。

 あのような報道を見ると他のニュースの信憑性にも疑いを挟みたくなりますね。
 テレビの放送って本当に秒単位の世界のようで、時間の制約のもとに当初の原稿と放送段階の原稿では変化が起こってしまうのでしょうか。
 NHKの報道ものやドキュメンタリーはけっこう時間をかけているようでなかなか面白く民放ではできないようなロケもやったりしてますが所詮は長くて1時間半程度。どこまで真実が報道されているのか。
 


市販パソコンの評価(6/22追加)

 多少なりともパソコンに詳しくなると職場等で「パソコンを買いたいが、どこのメーカーのパソコンがいいか」という質問をされることが多い。
 ところが、一度でも自作に手を染めた方はみんなそうかもしれないが、市販のメーカーパソコンに興味がない。だって中味をみてしまったらとても買う気も人に勧める気もしない・・。

 親しいパソコンショップの方が曰く「すべての物には正しい原価がある。トータルが安ければ当然手抜きがある」

 市販品の手抜きはまずはディスプレイだろう。これはショップでならべてみれば一目瞭然。NECの新マルチ付属の15インチからSONYの17インチに変えたときの驚きは今も新鮮。だって画面が大きくなったのに文字がはっきり見える・・・。
 96年中盤までのFMVはひどかった。シェアを取るためなら粗悪品でも安いものを出してやりまくるという姿勢は危ないInternetExplorerを無償で配り(これを添付しないとWindows95のプリインストールをさせないという噂も聞いた)Netscapeを粉砕しようとしている今のMicrosoftみたいだった。
 でも、ああいう安物攻勢に簡単にのってしまうのが日本人の弱さですね。日経コンピュータだったか?の最近の調査では企業ユースでもNECを抜いて富士通が1位だそうです。まあ昨今のように予算が限られてくるとどうしてもそうなるでしょうが。でも使わされる方はかなわないですね。特に体に直接影響があるディスプレイの場合・・。

 あのころのFMVはTE以上でないとチップセットが430HXでなくビデオボードのトラブルでは製造元のATI社から「おたくのインプリメントの問題ですね」と突き放されたり・・。もちろんS3のVision968をビデオボードに採用しているのはTE以上でした。(968なのにVRAMが2MBだったりする・・)

 そういういわく付きであろうがなんであろうが買った本人に特に不満がなければいいわけでして、まあ添付ソフトだけを使用している分にはどうでもいいのです。
 年賀状印刷とワープロにしか使わなければ安ければいいでしょうね。
 やっぱりディスプレイにつきるという感じですが、メーカー品で入門あるは中級機でディスプレイ別売りってほとんどないですね。別売りにすると(ディスプレイが安物な分)本体がずいぶん割高になるせいでしょうか。

 そういえば安値攻勢の富士通FMVもメモリだけはやたら高いですね。もっとも個人で富士通のメモリを買う人もいないしパソコンショップでも売っていないから・・。
 まあ、いずれにしてもWindows95をプリインストールしておいてデフォルトで16MBしかメモリーを載せていないメーカー品はさすがに勧めませんが・・。

 そういえば「続けるなら、3年保証」で元背番号3の方がCMしている会社のPCは確かに3年保証してもらわないと不安とか・・・。初期障害が3年続くのかな。
 最後に一言。
 「だってOffice97とかほかにもいろいろソフトが付いてて安いし・・」という方。

 添付ソフト以外に有効な市販ソフトがあったらどうします?

 「フライトシミュレータ95」の箱の裏面に「お客様自身が最新のドライバーを入手され」ないと動かないパソコンの一覧が出ていますね。一覧といっても一社だけですが。それでも健さんは「簡単じゃねえか」というかな。


パソコン雑誌(5/23)

ソフトバンク系

ソフトバンクが売りたいソフトを誉めるだけ。
もう少し薄くしろ。 半分以上が広告で電車の中で読めないぞ。
日経パソコン
中味がない。日経BPシリーズは記事が信頼できない。が「日経バイト」はまとも。
ASAHIパソコン
情けない。朝日ジャーナルが草葉の陰で泣いているぞ。


エクスプローラ(5/10)
 拡張ソフトを入手したのでやっと悪名高き探検家を使い始めた。
「勝手にファイル名のあたまを大文字にするな。おれのホームページのマシンはunixなの!」


グループウェア(5/10)
 流行もの好きな国内のコンピュータメーカもいろいろと出している。
イントラネット対応だとか騒々しい。  
操作系を見ると素性がわかる。GUI設計初めてでオンラインソフトを知らない。
 個別ソフトの機能が不十分でユーザがカスタマイズできない操作系って、一昔前のWORKSですね。あの方が まだましか。
 もっともザウルスがHP200LXより売れている国だから・・。


PC98?(5/3)
 NECかと思いましたが・・。
 BASICPC98はPentium200MHz(MMX)だそうです。ベーシックで・・。エンターテイメント用はディスプレイに20インチ以上だそうです。まあ、勝手にすればの世界ですね。
 MemphisはWindows98でしょうか。NECがPC9801用を出すと混乱するでしょうね。

自閉症(4/27)
 子供(5才)が自閉症である。正確には「自閉傾向が強い」との診断。3才のころから専門医に見てもらっている。自閉症というと何もしゃべらないように感じるだろうが、いろいろある。うちの場合はよくしゃべる、が、他人の話している意味が理解できない、会話ができない。独り言が多い。
 障害児(もどきだが)を抱えると生活はその子供中心になる。
 いろいろ書くことは多い、おいおい書いていく。

 花粉症は相変わらず続く・・・。


花粉情報(4/16)
 私は花粉症である。ずっと否定していたのだが今年の検査でスギ、ヒノキ、ブタクサ、カモガヤ、ハウスダスト・・等見事に的中。幼少のころより慢性的な鼻炎に苦しんでいたがこれだけのアレルギーがあれば年中鼻炎状態のはずだ。
 ところで花粉情報って何でスギしかやってくれないんでしょう。5月になると世の中では「花粉の季節も終わり」というのが許せないなあ。まあ、いずれもあんまりひどくはないんで通常生活はできるのだが今年最大の飛散日である3/7には会社を休みました。

シートベルト(4/6)
 シートベルトを締めないで車の運転をしたことがない。最初から「峠指向」だったからだ。シートベルトをしないとちょっとしたカーブでも姿勢が崩れてしまう。もっともふつうの3点式だが。シートベルトが邪魔だといってしない人は運転することの基本を頭でも体でも理解していないのだろう。
 ついでにいうと5才の娘は後部座席でチャイルドシート。今は大きくなったので椅子だけのもの。シートベルトには補助用のパッドを付けている。助手席に子供を乗せる人はブレーキを踏んだことがないのだろう。
 それにしても最近のAT車は進歩した。家内用にミラージュを買ったがINVECS2というAI制御のオートマチックはなかなかまとも。

 シートベルトは必ずするがドアロックはしない。日本の車社会よりドイツの合理性を信用するからだ。
 たまにタクシーなどで車感応でドアロックがかかるとぞっとする。


PC97 (3/25)
 このページには雑感を書くことにした。昔、といっても結婚前までは割りと日記を書いていたものだ。最近でもインターネット上で日記のページは人気があるらしい。でも、日記は書かない。まあ、それほど自分には自信がないからね。
 そうはいっても思うことを書きたいこともあり・・。
 ということでいつまで続くか・・・。

 マイクロソフトがPC97というパソコンが備えるべきハードウェアの仕様を決めているらしい。Basic PC97,Workstation PC97,Entertainment PC97と区分してそれぞれCPUが何MHz以上だ、メモリがどうだと提言している。
 MPEG2ビデオ再生がどの区分でも「必須」、メモリはWorkstationが32MB以上でほかは16MB以上というのもわからないが「OSのプリインストール」がすべての区分で「必須」となっている。その他もよくわかんない。このよくわからない基準をクリアしたパソコンにはマイクロソフト社がありがたいロゴを提供してくれるそうだ。