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2004/1/18
気圧と高度の関係

 高度が高くなると気圧が下がるのは誰でも知っているが、これを高度計からみると同じ場所にいるのに高度が気候によってころころ変わる、ということになる。
 高気圧に覆われた晴天の日と低気圧が通過した場合ではどの程度の変化があるのだろうか?

 気圧と高度の関係はネットで探すと偏微分を使った難しい式はけっこうあるものの、数値のものがなかなか見つからなかったが、温湿度測定機器メーカーの佐藤計量器製作所のサイトの製品説明にあったので勝手に数字を拾わせていただいた。その数字が下の表。

気圧と高度の関係
高度(m)hPa(mber)高度(m)hPa(mber)高度(m)hPa(mber)高度hPa(mber)
01013.2





1001001.21100887.92100785.23200683.6
200989.51200877.22200775.53400666.6
300977.71300866.62300765.73600649.3
40096614008562400756.33800632.7
500954.51500845.52500746.94000616.5
600943.21600835.12600737.54200600.5
7009321700824.92700728.34400585.1
800920.81800814.92800719.94600569
900909.71900804.92900709.9

1000898.820007953000701.1

9101112

気圧と高度の関係  表の最下段の数値はそろぞれ高度差1000mでの1hPaあたりの高度。
すなわち、標高0から1000mまでは1hPa変動すると高度計は9m、1000-2000mでは10m、2000-3000mでは11m、3000m以上では12m変動する、ということである。

上の表をグラフにしたのが左。
水色の線が高度と気圧の関係。増減の度合いがわかりにくいので、累乗近似式を赤で示した。要するに1000mまでの変化よりも3000m付近の変化の方が大きいということ。
まあ、これは気圧がそもそも空気の重さなので上空に行くほど全重量が軽くなるので当然ではある。
 ちなみに上記のサイトの説明によれば、「断面積1m2の空気の柱を考えます。地上から6kmぐらいまでの合計重量は約500g、12kmまでは約800g、大気の上限までは約1kg」ということです。

 いずれにしても、低気圧や高気圧が通過する場合は適度に高度計の補正を行わないと、気圧高度計のさす高度の値はすぐに100mくらいの誤差が出てしまうので注意が必要。SUUNTO(スント)の時計やGARMIN GPSを使っているアナタもご注意。
 以上、アウトドアのトレビア・・・、かな。

以下のサイトを見つけました(^^)。

高度と気圧と温度の関係図表


SUUNTO VECTORの使い方 | GARMIN GPS はじめの一歩