英語版か? 日本語版か?eTrex Ventureの購入にあたり、価格の安い英語版にすべきか日本語版にすべきか、とのご質問をいただくことがよくありますので、ぼくの判断基準を以下に記載します。
英語版と日本語版の仕様の差は日本語表示の他には、トラックログ記録数(英語版 2048、日本語版 4999)とウエイポイント登録数(英語版 500、日本語版 2999)だけです。
ですから、ご自身の使用方法を想定して、これらの数字を評価するのが良いと思います。具体的には・・・。
- 記録ログ数の評価
・トラックログの取得間隔をどの程度にするか?
1秒毎なら英語版なら30分、日本語版でも1時間半も持ちません。
しかし1分毎なら、英語版で34時間、日本語版なら83時間持ちます。
これに行動日数を考慮すれば、それぞれの機種のログ記録数が十分か、どうかがわかります。この時点で英語版の件数では不足し、かつ、ログをバックアップするPCやPDAなどの携行をしないのであれば日本語版に成らざるを得ないです。
- WayPoint登録をこまめにしますか?
・GPSでリアルタイムに位置確認やナビゲーションに使うには事前にWayPointを登録する作業が必須です。また事前に登録しなくても写真の撮影場所など記録しておきたいポイントを現地で記録するならWayPointの登録が必要です。
あなたは、この作業をまめにやる方でしょうか?
まめにやるのであればWayPointの登録数は多い方が良いでしょうが、英語版の500でも かなりの数です。ですからこの数は1回の行動での記録数ではなく、その記録をずっとGPSに記録したままにしておくか、必要の都度登録するか? と考えた方が良いです。
登山道の途中のポイントをWayPointとして登録したとしても1回の山行で登録するポイントはせいぜい20カ所程度でしょう。ですから、通常の使用では英語版で不足するということはまずないでしょう。しかし、例えばカシミールに付属の山名データを一気にWayPoint変換してeTrexに送るとなると英語版では不足しますし、日本語が使えないのでそもそも登録が面倒です。
- 日本語表示の評価
こちらでも記載したように、WayPointを日本語で登録、表示できることのメリットをどう評価するか。WayPointの登録をあまり行わない人にとってはどうでもいいことですが、頻繁に登録する方、すなわち現地で画面をよく見る方にとってはかなり便利です。
・・・・ということで、適度な数のログだけ取れればいいし、現地ではあまり位置の確認はしない、という人は英語版で十分でしょう。
それ以外の方には日本語版をお勧めします。
余談・・・地図入りモデルにすべきかどうか・・・・。
地図入りモデルを持っていないので基準はありません・・・。
地図くらい持って行けよなあ、というのが第一印象・・・。
たしかに中部山岳の全部の地図があの筐体に入ってしまうのは凄いですし、便利でしょうねえ。でもぼくのようなものぐさにはあそこまで出来てしまうのはかえって危険かなあ、とも思います。
予定していた山が道路封鎖で行けないから近所の山に急遽変更なんて時に地図があれば便利です。やはり事故防止になるでしょうね。だから紙地図がない山には決して行かない、急な変更はしない、という強い意志がない人は本当は地図モデルを持っているべきかな、と思っています。
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