▼2002年 5月19日 (日)   -- No.[1]

自動車税納付キャンペーン
昨日のニュースで東京都が自動車税の滞納防止のために街頭でキャンペーンをやっているというのがあった。

 ばっかじゃなかろ〜か。

 車を持っていない人のために自動車税についてちょっと解説。

 自動車税は地方税で、4月1日現在の車の保有者に課税される。毎年5月の上旬に納付書が送付され、納期は5月末。金額は排気量と低公害車かどうかで違うが2000ccクラスの通常の車で39,500円、1500ccクラスで34,500円。納税したときの領収書は車検の時に必要となる。

 で、ばっかじゃなかろ〜か。の理由。


 ニュースでは「車検時に納付すれば良いと思っている人が多く、毎年30%が納期までに納付されない」とも言っていた。

当然である。

納期が5月末だと知っていてもボーナス時期までは払うつもりはないのだから。

納付書に記載の延滞金の計算方法によれば、延滞金は年率14.6%の高率でかかるが、最初の1ヶ月は7.3%と半減される。しかもここには記載されていないが、実務上1000円未満の延滞金は加算されない。したがってボーナスが出てからの納付でも延滞金は加算されないし、翌年の納付書に延滞マークが付くこともない。
ぼくも従来から自動車税は6月末納付のものとしてボーナスの支出予定に入れていた。(車検の前の年だけかっこうわるいので(納付日付が残るだけ)5月末までに納付していたけど・・・。)で、6月末に払っていたけど今まで一度も延滞金が付いたことはない。

多くの人、少なくともぼくの周囲で5月末までに払っている奴なんかほとんどいなかった。みんなボーナス払いである。
 だからキャンペーンなんかしたって意味はない。

納付期限を6月末とか7月末にすれば延滞は少なくなるだろう。
街頭キャンペーンなんて都の職員がやれば人件費もかからないし、メディアがニュースで取り上げれば少しは延滞の解消に寄与すると思ったのだろうか。
たぶん納付時期をずらすよりはコストがかからないだろうな。

車なんて贅沢品である時代は大昔に終わった。
自動車税を払うのはふつうのサラリーマンはつらいのだ。
人によっては1ヶ月分の小遣いに相当するだろう。
そういうお金を入学入社とかで物いりの多い4月がすぎ、連休で消費をする5月の終わりに払えというのがそもそも考えがない。
で、一度決まった納付期限だから変えようという考えはないんだろうな。お役人様の世界では一度決めたことは実状に合わなくても継続しないと先輩の仕事を侮辱したことになるらしいから・・・。

ちなみに東京都のホームページこちらで自動車税の都の全収入に占める割合を調べてみた。約 3%である。


この数字を大きいとみるか小さいと見るか・・・。

あ、今年の東京都は収納指定某銀行のシステムトラブルで資金繰りが苦しいのか!