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豪華客船泊富士見彗星見鳥見オフ
スカンジナビア号オフ   97/4/12-13
スカンジナビア保存署名
 2005/3/31で営業終了するスカンジナビア号の保存署名運動を、このオフ記録にも登場するさんぷらすさんが主催されていましたが、その後、売却が決まり、修理のため上海までの
2006年9月2日 曳航中に沈没いたしました。

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スカンジナビア号と富士山 クリックしてね  12日8:42東京発のひかり号は当然E席。三島まではわずか40分の乗車。自宅から東京駅までの時間の半分・・。
 三島は晴れ、しかし富士山は見えない。やはりシスオペが来ないと姫がご機嫌を損ねたか。しかし今日のメンバーは「カイツブリ・・・」さん、たばりんさん、片岡隆さん、はぎさんそして幹事のさんぷらすさんと5名も富士見日記のメンバーがいる。きっと姫もご機嫌を治してくれるだろう。
 10時半ごろ全員が問題なく集合し、新幹線組(鈍行組も)も車に分乗し、午前のオプショナルツアーの柿田川に向けて出発。



柿田川

泉を覗き込む参加者と一般の人たち  柿田川はぜひ行きたかった場所だ。そこは富士山の大いなる自然の力をもっともわかりやすくそして感動をもって伝えてくれる場所だ。最近は水量も減少しているということではあるが・・。
 イメージとしての柿田川は鶴見川源流のように周囲に何もなくただ泉がこんこんと湧き出ている印象だったが、実際には駐車場や休憩所・土産物やが完備されていた。泉見学の前にたばりんさんから概要を伺い、ダブルさんからは有名になって汚れていく自分たちの命の水に対する熱い思いを聞かされた。

 第2展望台から湧き出す泉を眺める。深さ5Mはあろうかという深い底からこんこんと泉が湧いている。これが富士の高嶺の白雪の化身なのだ。魚が泳いでいる。あれは何?と聞くと「いたずらで放流されたふなでしょう。ここは水がきれいすぎてふなは住めません。あまごはいますが・・」ということでした。何も知らなければ感動してしまうところだった。さすがに子供のころは柿田川で泳ぎ、現在は柿田川の保護に邁進されているダブルさん、よくご存知だ。


 第一展望台からは本流の源が見渡せる。川底から砂が踊り泉が湧いている様子が何個所も見られる。
柿田川の源流  ここでFBIRD部隊がやおら双眼鏡を取り出し鳥見に入った。今日は出掛けにいれたつもりの双眼鏡とコンパスグラスが見つからず往生したが、どうせ遠望は利くまい、とあきらめていたのだが、遠くが見えなくても双眼鏡を使うこともあるのだな、と妙に感心。しかも鳥を見るには安物の双眼鏡では色ずれが起こるのか、高価な双眼鏡が多いとのこと。望遠レンズもシャッタースピードをかせぐために大きなレンズのもので、どの道具も展望族よりは(少なくとも私よりは)1枚も2枚も上のようだ。

 昼食は近所のスーパーで思い思いのものを購入して泉のそばの公園の芝生で食べた。そのあとは本流を見て歩く。突然湧き出た泉があっという間に川幅の広い大河になりゆうゆうと流れる姿は自然の不思議だ。


 午後の合流メンバーを三島駅に迎えのため顔を知る私と花水木さんを乗せてさんぷらす号とダブル号は三島に向かい、その他のメンバーは午後の予定地葛城山をめざす。このころになって春霞のなかに富士山が姿を見せはじめた。


葛城山

カシミール用場所表示

葛城山の2等三角点を眺めるヘンな集団  葛城山は長岡温泉からほど近い。歩いて登りたい方もいたようだが最終的にはみんなでロープウェイに乗った。展望族は展望地点へもっとも早く到着する方法を取るのだ。あいにく富士山は春霞のままではっきりしないが、促されて展望盤のチェックをし(といっても近くの山の名前がわからなかったりするので全然チェックになっていない)集合写真。シスオペがいないので立体視用写真は撮影せず。
葛城山の見事なツツジ  ここは昨年秋に会社の旅行で来たことがあるがやはりメンバーが違うと話題も違う。昨年来たときはなかった2等三角点の記念碑や三角点の小数点以下3位(cm)の表示に盛り上がる。つつじには少し早かったようだがそれでも南面には色とりどりのつつじの一部が咲いていて最盛期の片鱗を窺わせた。
 3時すぎに下山し露天風呂はパスしていよいよ本日の宿、スカンジナビア号へ。


スカンジナビア号  チェックインの名前は例によってハンドルネーム、ルームキーを渡すために慣れないハンドルを呼ぶ係の人を見かねてさんぷらすさんが読み上げる。
 私ははぎさんと同じツインキャビン。部屋はなんとなく斜めになっている。スカンジナビアに以前に宿泊したことのある「カイツブリ・・・」さんによれば当時の造船技術では平らなデッキができず、どうしても左右が下がる構造になっているそうだ。一般のベットよりもすこし小振りのベットに今晩睡眠中に落下しないことを祈る。それにしても調度品は年輪を感じるものが多い。この船が1個人のプライベートヨットだったとは・・。

 さんぷらすさんの案内で船内の見学。ふだんは入れない操舵室内部に入り「ずっと富士山」を制御するパソコンを見る。カメラはレーダーなどが設置されている操舵室の上にあるがそこは昇れない。デッキから見上げるとカメラを収納している船の装置がわずかに覗く。窓はもちろん富士山を向いている。が、その富士山はやっぱりあんまりよくは見えないが、右の裾が愛鷹山と重なる特徴ある姿は確認できた。デッキには展望盤があったのですかさずたばりんさんがチェックしていた。富士山と南アルプス以外は近くの山だけなので全部あっているようだ。船には何個所かつばめの巣があった。

 夕食はバイキング。カジノキさんによればここの売りだそうで、たしかにレベルが高い。西武系のホテルではいくつかバイキングを食べたがそのなかでは一番ボリュームがあって質がよいと思った。お酒のみ放題だし・・。
 今回はほかのお客さんといっしょのメインダイニングでしかもテーブルも2つに分かれたので最初の乾杯以外はふつうのお客のように振る舞った。最初の30分はとにかくもりもり食べた。


ヘール・ボップ彗星 高梨さん撮影の写真 しばらくするとなんと高梨さんが御殿場から駆けつけた。
 食事もそこそこに双眼鏡のセットにデッキに向かう。彼はこの参加者のためにヘールボップ彗星を見てもらおうと馳せ参じたのだ。船のデッキで風に吹かれながらほろよい気分で初めて見るヘールボップ彗星はなんとも言えない。右上に薄い尾を引き、尾の向こうに星がみえた。食事中に数人ずつ交代で見に行ったので高梨さんはずっと風に吹かれていたのでは・・。

 2次会はシックなバーで。2組ほかのお客さんがいたが「やはり」出ていってしまったm(_ _)m。ここでやっと自己紹介。品川地蔵さんの数値地図画像の回覧、高梨さんの彗星の写真配布、花水木さんのFBIRDステッカープレゼント、など。「展望もいいが鳥も花も覚えなさい」ということも・・。途中でいったん帰宅されたダブルさんが登場。本日中に帰宅される片岡さんを三島駅まで送るためにわざわざいらしてくれたのだ・・。
 私はといえば会社でモニターとして渡されたばっかりのモバイルギアに奮戦。何しろ携帯電話を持っていないので使い方がよく分からないが、さんぷらすさんに携帯電話をお借りして、なんとかアップできるようになりみなさんに今日の感想を書いてもらいアップ、・・と簡単にはいかず、アップしようとしたら電池が切れてたばりんさんに電池を借りたり(翌日気が付いたのですが無線機のなかに単3電池が6本あったのでした(^^ゞ)してアップが終わったのは11時もずいぶん廻っていた。ちなみにこのバーの閉店は10時だったようで・・。

 翌日は普段会社に行く時間に目が覚めてしまいちょっと悲しくなる。さっそくデッキにでかけ富士山を眺める。う〜ん、まだまだ・・。雪のついている上部はよく見えるが・・。つばめの巣はとてもにぎやか。イワツバメの巣ということで、ひなもいる、というのがSnoopy2さんの話し。
 普段の3倍くらいの量の朝食を食べ、支配人さんを入れてもう一度集合写真を撮る。準備している間に富嶽仙人さんからさんぷらすさんの携帯電話に連絡が入る。山中湖にいるという、函南原生林で落ち合うことになった。


函南原生の森

原生の森からの富士山  9時半頃出発。車は5台、うちさんぷらす号とたばりん号は携帯電話、カイツブリ号と私が乗せてもらうkragen号、たばりん号はアマチュア無線で連絡がとれる。携帯電話は距離をカバーしアマチュア無線機はつなぎっぱなしでも只。おかげで1台もはぐれることなく月光天文台で水ものを補給し無事原生林にたどり着いた。しかし意外と時間を食い、昨日ダブルさんに予約をお願いしたうなぎやの時間が心配になりダブルさんとたばりんさんが相談、結局ダブるさんの骨折りで2時に予約を変更した。さて、まずは展望台にのぼる。函南に近づくにつれはっきりと見えてきた富士山はとりわけ上部がよく見える。双眼鏡で見ると剣が峰のレーダードームや途中の登山道もよくわかる。



 それから原生林を歩く。目標はブナの大木。約30分の行程のようだ。ここの案内はここまでの運転を含めてたばりんさんの奥様になっている。
 ブナの巨木までは意外に時間を要した。時計によれば駐車場からの高度差は約200m、軽い散歩のつもりが結構歩いたようだ。
 腰を下ろしで天文台で仕入れたアクエリアスを飲み、一服。ブナの巨木は大きな支えをめぐらせ痛々しい。枝の間から富士山が見える。巨木の向こうには建設中のホテルが見える。すぐそこは箱根だ。心地よい疲労感と満足感。
 ここでウソとアカゲラという鳥を双眼鏡で初めて見せてもらう。なるほどきれいなものだ。覚えられそうにないが・・。ほかにも何種類かの鳥がいたようで鳥見の方はけっこう楽しんでおられた。
 車を置いた場所に戻ると先に戻ったカジノキさん夫妻とともに富嶽仙人さんがいらした。ほらミレーさんとかつて同じアルバイトをしていたわけでもないだろうが、第一印象はほらミレーさんと雰囲気が似ていた。そういえばたばりんさんとトッピーさんが雰囲気が似ていた。
 富嶽仙人号を加えて6台で三島のうなぎやさんを目指す。予約の時間に10分ほど遅れて到着し、「"上"を頼まなくてよかった」と思うほどの量の"並"の鰻丼を全員で食べた。三島のうなぎも浜松と同じ材料らしいがここの水で処理をして脂っこさをなくしているとのダブルさんのおなはし。たしかに2尾乗っているうなぎを食べてもしつこくない。
 というわけで「客船泊泉見富士見鳥見彗星見オフ」も無事お開きになった。
 幹事のさんぷらすさん、支援部隊のカジノキさん、たばりんさん、現地案内送迎のダブルさん、どうもありがとうございました。

 ほとんど見えなくなった春霞の富士に見送られ三島を後にし6時ちょうどに自宅に戻った。

ヘールボップ彗星を見せてくれた日本流星研究会の高梨雅彰さんは、2001/7/13 他界されました。謹んでご冥福をお祈りいたします。上の彗星の写真はオフの後に高梨さんから郵送していただいたものをスキャンしたものです。

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