三ツ峠       92年11月28日(土)

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 先月に行ったときは天気予報に裏切られ、霧の三ツ峠であり悔しい思いをした。
 今回はそのリターンマッチである。

 前回、富士急行にうんざりしたので、今回は車ででかけた。天気予報では今日は北よ りの風が強く寒いがいい天気という。今度こそはの思いを胸にリターンマッチに向かう 。
 5時半ごろ自宅をでて中央高速で河口湖インターをめざす。途中から富士山もその大 きな山容を見せ期待に胸も膨らむ思い。河口湖インターをおりても、さすがにまだ車は 少ない。途中、湖畔でさかさ富士を撮影。といっても湖面にはさざ波があって十分なさ かさ富士とは言いがたいが、清楚というに相応しい初冬の富士を見ることができてこれ だけで結構満足する。

 御坂みちから清八林道へ入り、バス停からさらに林道を登るとわずかで舗装は終わり 、この辺りに車をおく。すでに数台の車が着ており、またなぜかテントがあって話声も 聞こえる。途中のコンビニで買ったパンをほおばり簡単な朝食のあと、7時20分ごろ に出発する。10月のときは紅葉のシーズンとあって高年のハイカーに追い立てられる ように歩いたが、今日はすでに初冬、道端には霜柱も目立ち、上部へ歩くにつれいつ降 ったものだろうか、雪も残っている。さすがに人も少ない。見上げれば先月は紅葉一色 だった山肌が黄色く枯れている。山頂付近はガスが少し巻いている。この路からは遠く は見えないし、富士山も見えない。せめて山頂で富士を一目みるまではガスも我慢して いてほしいが。

 1時間ほどで木無山の取りつきへ着く。残念ながら今日も見事なガス。それでも風が 早く、上空は青空なので期待ができる。8時半ごろ山頂についた。
 山頂にも誰もいないが、暫くすると中年夫婦が二組登ってくる。このころから時折、 ガスが晴れ、富士山も見えだす。大きい。見事。さすが富士の展望台と言われるだけの ことはある。十分満足したが、風が吹くと十分寒い。それでも風が止み日光がさせば信 じられないほどぽかぽかする。1800M近い山頂だからおそらく氷点下には違いない が。やがて八ヶ岳もその全容を見せる。右には奥秩父の山々が少し見えたが雲に覆われ てしまった。あとは南アだけだとねばっているとやがて甲斐駒や鳳凰、そして悪沢、赤 石も見えだす。残るは白根三山だけだがこれは遂に見えなかった。

 1時間ほども山頂にいたのだろうか。100%とはいえないまでも90%の満足感を 持って下山しはじめた。登るときにはかちんかちんだった地面も日のあたる場所では地 下の氷が溶け、ぐちゃぐちゃになっているが、日陰では相変わらずのカチンカチンだ。  下山中も木々の間から展望を気にする。すると中腹から北岳と間の岳が見えた。これ で全部(南アのビッグは)見えたことになる。
 このころになると登ってくる人も多くなる。今日は中年夫婦の数が多い。たぶん9時 半河口湖駅発のバスで登山口まで来た人達だろう。彼らのほうがもう少しいい眺めを得 られるかもしれないが富士山にはそろそろ雲もかかるころかな。
 10時半ごろ車に戻り、湖畔でほうとうを食べて帰宅。帰りの高速からみる周辺の山 々の紅葉が見事だった。1時すぎに帰着。上下で歩行時間僅か2時間のらくらくハイク でした。

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