WENGERの時計


 時計コレクションの趣味は全くないのだけれど、数年前にそれまでずっと使っていたSUUNTO Vectorのデジタル表示に飽きたので、近場の時計屋でアナログ表示の時計を物色、スイス・アーミー・ナイフで有名なWENGER 7090Xを購入した(たしか17,500円)。

 こいつは算数が苦手な西洋人向けの回転ベゼルがついていて、現在の長針にベゼルの12時を合わせると、ベゼルの目盛りを読めば、40分後は長針がどこにあるかがわかる。もちろん日本人の私には不要な機能だが、色がいい。

購入してから電池交換はしたがベルトは元のままでそれほどへたりはない。

 こいつもディスコンになってしまったが、同じデザインのものが販売されている。もっともぼくのものよりも価格が2倍以上する(下段左、リンクご参照)

 当時から、頭の隅に合ったモデルがあった。「踊る捜査線」の青島モデルと言われるもの(盤面黒の70725にミモザ社製MN-1ベルトに交換とか)。すでにディスコンで後継機種も新品だとかなり高いので、買うつもりはなかった。モデルはクロノグラフなのでアスリートではないぼくには使わない機能だが、クロノグラフが目立たないデザインがいい。

 盤面は白でタキメーターはないが、ほぼ同じデザインでベルトも正規品のものがヤフオクで、5千円(+送料)だったので、購入。

その後、青島モデル70725に近い(というかそのモデルよりも古い)536.0765の盤面紺色がベルトなしで出ていた。

こちらは、タキメーターもあり、さらに、文字盤の3時の位置にCHRONOGRAPH QUARTZと9時の位置にS.M.T DESIGN SWISS 100M。この文字の位置や有無で価格が変わるらしい(文字なしが一番安い)。ぼくが購入した理由もS.M.T DESIGNの文字があるからで、それに近場の時計屋でベルトを着けた。

 ちなみに青島モデルはS.A.K DESIGNの文字ありで、便乗してヒットしたのは文字なしモデルらしい。 2008年にでた復刻版も文字なし。

ベルトが少し短かったので、楽天で純正のナイロンベルトを購入。 ベルトの交換はこいつを買ってトライ。はずすのは簡単。入れるのに少し苦労したが(19ミリ幅のところに20ミリのベルトを突っ込んだので)問題なく交換完了。

 ついでに「海猿」モデル(仙崎がしていたらしい)の70731が出ていた。

こちらは今も新品購入できるが、ヤフオクなら1/3以下で購入できる。

 ちなみにタキメーターも、あまり役に立ちそうもない機能である。

 こいつは1キロ移動するのにかかった時間から速度を求めるのが基本的な使い方。 ストップウォッチを押して1キロ過ぎたところでストップ。
  9時の位置、すなわち45秒かかっていれば、1,000m/45秒*3600秒=80,000m/h=80km/h
  6時の位置、すなわち30秒かかっていれば、1,000m/30秒*3600秒=120,000m/h=120km/h
 ということがわかる、というもの。

当然ながら1分以上かかるとわからない。だから時速60キロ以下のものには使えない。

 というわけで、最初の1つ以外はすべてヤフオク中古。ヤフオク購入分3つを合わせても新品の70731よりもSUUNTOの新品よりも安い。

 時計でもカメラでもレンズでも新品かどうかにほとんどこだわりがない・・・。自転車のフレームとかホイールとかは新品でないと過去の事故や衝撃がわからないので嫌だが。

 ところで、クロノグラフの時計の秒針(普通の時計では秒針)が、実は秒針ではなくて、本当の秒針は小さい丸のうちのひとつだと知った。秒針のように見えるのはクロノグラフ秒針と言って、ストップウォッチ起動時に動き、それ以外は12時で止まっているのが正しい姿。もちろん動かしておいてもいいのだが、そうするとクロノグラフを構成するほかの針も動くので電池を食うし、部品も摩耗するんだって。

 それと、クロノグラフ秒針の0位置あわせ。電池交換したり衝撃などが原因で、ストップウォッチをリセットしても12時の位置で止まらないことがある。この場合は、竜頭を引いて直すのだが、これが機種によって2段引き(時刻合わせの位置)と1段引き(日付合わせの位置)の2つがあることも知った。

 さらに、2か月に一度は行う日付合わせ(月末が30日の月の翌1日に時計が31日になっているのを1日に修正する)のもやってはいけな時間帯があることも知った(時計の日付が変わる前の9時くらいから翌3時くらいまで)。この時間帯は日付更新のための歯車が途中にあるので壊れやすいそうだ。