水芭蕉があるというので、娘と境川の藤垈（ふじぬた）の滝公園へ行って見た。そのあとで山高の神代桜へ３年ぶりに。帰りにEOS邸へお邪魔しました。

　今日は晴れとの予報をもとに出発するも小仏トンネルを過ぎると雨が降り出し、大月付近ではけっこう降っている。花散らしの雨かなと思いながら笹子トンネルを抜けたら雨はやんでおり路面も乾いていた。しかし空は雲が垂れ込み遠望は期待できない。それでも勝沼盆地に入るとまだ早いかと思っていた桃が御坂・一宮あたりでは満開で高速道路の左右をピンクの絨毯が飾っている。
　時間がたてば晴れ上がるかもしれないので時間かせぎに、帰路に予定していた水芭蕉を先に済ますことにして甲府南ICで高速を降りて「藤垈の滝公園」を目指す。

　途中の里山では桃と桜と杏の花が入り乱れて咲いており、なかなか見事。これで遠くの山が見えれば絵になるなあ、という場所が無尽にあった。
　「藤垈の滝公園」は看板によれば正式には「藤垈の滝　大窪いやしの杜公園」というらしい・・・。園内に数多く置かれている彫刻が「癒し」の元らしいが、せっかくの自然の中に人工物をわざわざ置くこともないのにと、いつもながら思う。
　藤垈の滝は小さなものだとネットに書いてあったが、落差は２メートルほど、上の池の中に湧水がありそれを竹筒数本で引き出すというこれも妙に人工的な滝である。

　水芭蕉はその滝がつくる清流沿いに移植されたもので数箇所に整備して植えられている。尾瀬などの写真で見知ったものよりも白い部分が小さく（あるいは葉が大きすぎるのか？）見栄えがイマイチであった。しかし水芭蕉は見たことがなかったので満足。

　甲府南ICに戻り須玉ICで再び高速を降りて武川に向かう。さきほどよりも少し天気は回復し、陽射しも出て暖かくなったが山は見えず。武川手前のトンネル出口の撮影ポイントからは奥に日向山の白い山肌がわずかに見えていた。
　山高・神代桜は待ちかねた観光客でいっぱい。桜もこの２日でかなり咲いたようで神代桜や周辺の桜も８分くらいは咲いていた。ところどころ５分咲きくらいで蕾がめだつものもあった。

　神代桜も支柱ばかりが目立ってお疲れ様、という感じだが、見る方向によっては立派な枝ぶりと桜の花を咲かせ（もちろん周囲には神代桜の子供の木も立派に育っている）健在ぶりを顕示しているようにも思える。
　樹齢２千年という響きには、屋久杉は６千年だぞなどと、今まではあまり感じることがなかったが、「千年に一度」の地震のあとでは、この桜は貞観の大地震（869年）もさらにその千年前？の地震も知っているのかと思い、「神代桜を保護するための寄付だと思って」という呼び込みに「北杜市教育委員会」作成の「山高神代ザクラ」のパンフレットに寄付した（１００円だけど）。