▼2004年 2月 4日 (水)   -- No.[1]

ゴローのタウンシューズ
鉄人運動靴
登山靴に続きウォーキングシューズをゴローでオーダーした。通勤用である。要するにビジネスシューズとして履く。
12月に注文し完成は1月半ば、それ以来慣らしも含めてほとんど毎日はいている。

 幅広、甲高の足を持つぼくは、現在市販の靴でちゃんとはけるのは、アシックス商事のものくらい。ここはスポーツ用品のASICSの靴子会社であるが、安価で履きやすい靴が多い。「てつ」を買うまではもっぱらここの靴を履いていたし今でも時々はいている。

 ゴローのマスターによれば皮靴は左右は伸びるが前後は伸びないので購入する場合は、長さはなるべくぴったりにして前後が浮かないものを選択し、左右は多少きつめでいい、ただしきついのが足先(親指や小指)では外反母趾になるのでだめで、足の一番広い部分で少しきつめがいいそうだ。
 幅広の人はどうしてもサイズが大きめになるのでその分、踵が浮きやすくなる。履くときは踵にあわせるのであまり幅広だと前がスカスカになってしまう。だからスリッポンタイプはだめでなるべく足を靴に固定できる編上げのものになる。
 しかし、既製品を買う場合は後で皮が伸びることは思考の彼方に飛んでいってしまい、明日靴ずれができないことを優先して買ってしまうことが多かった。結果、しばらくたつと靴はゆるくなりサンダルのような履き心地になってしまう。

 ところで、登山靴でアスファルトの林道歩きを経験した人は、つま先の1点だけで体重を支えることができる登山靴で舗装した道を歩く時の、下駄で歩くようなあの歩きにくさを体験しているはずである。ぼくももちろんその一人。
 だから、注文前の懸念はビブラム底のウォーキングシューズって大丈夫なんだろうか、ということであった。

 が、山靴で使うビブラムとウォーキングシューズのビブラムは底のパターンこそ同じであるが、素材や厚さが違うので別物と思ったほうがいい。ゴローのサイトによれば登山靴であるブーティエルに使うのはロッチャーというビブラム、ウォーキングシューズである「鉄人運動靴てつ」に使うのは、ガムライト2644といい、グリップ力があるが磨耗がやや早い、というもの。
 たしかにグリップ力はある。リノリュウム製の階段踊り場などで向きを変えるとキュッと音がする。
 1ヶ月弱履いた感想は「足に吸い付く」。より正確にいえばほかの靴を履いたときに気になる踵のだぶつき、浮きがない、前後の足が動かないということである。この感じはオーダー登山靴と全く同じである。この靴を履くまであまり気にならなかったのだがほかの靴をはくとこれが気になってしまう。その中でも最近購入したアシックスの靴はあまり気にならないのは、もともとが左右がややきつめであったせいだろう。その靴でも前後の長さは気になる。

 それと靴下の厚みの変化に対応できる。ぼくはタウンシューズでも登山用の厚めの靴下を履いたり、やや薄めのスポーツソックスを履く。シルクの薄いものははかないが、薄めのスポーツソックスと登山用のソックスとではかなり厚さが違う。ふつうの靴だと厚い靴下に合わせると薄めの靴下ではスカスカするのだがその差が小さい。2.8ミリの厚い皮の弾力性のなせる業か・・・。
 また内装のゴアブーティのせいか、暖かい・・・。足が冷えない。この点は夏はどうなるのかちと心配であるが。

 写真ではわかりにくいが、つま先部分がソールと皮の部分にかけて補強してあるのでつま先からソールがはがれる心配が少ない。市販の靴が外からだめになるときはたいていここからであるので安心感がある。もっともこの靴はソール張替えができるから、はがれたら張替えればいいのだが・・・。
 あと、手入れ。
ゴロー式山靴の手入れは山行のたびに防水ワックスを塗り、10回ごとに栄養ワックスを塗れというものなんだが、これをタウンシューズにあてはめると毎日靴磨きをする羽目になる。これもお店で聞いてみたところ、「ふつうの靴墨でいいです。月に2,3回で十分でしょう。ソール張替えまでは靴墨でいいです」ということでした。なんだふつうの靴と同じだ。
そうか、この靴はソールの張替えができるのか・・・。考えてみれば山靴と基本的には同じなので当然ではあるが、タウンシューズでソール張替えなんて考えてもいなかったし、今までの靴はそれ以前に中がだめになるし、そもそも張替えできる仕様ではなかった。
ちなみにマスターは同じ靴をソールを張り替えて7年履いていると言っていた・・・。実はこの靴、ゴローのものではない(紺屋の白袴!)のだが・・・。

 完成品を取りにいったときのマスターの言葉。「もうちょっとでビブラムの幅が足りなくなるところだった・・・」 サイズは、右25.25、左25.5である。

P.S ぜんぜん関係ないけど、靴の写真はGPSケイタイF505iGPSで撮ってみた、